圏外の山でも迷わない!登山地図アプリ「YAMAP」が切り拓く、新しいアウトドアの常識

2020年2月5日現在、登山愛好家の間で欠かせない存在となっているのが、福岡市に本社を置くヤマップが提供する登山地図アプリ「YAMAP」です。冒険家である春山慶彦社長が率いるこのサービスは、なんと120万人以上のユーザーを抱えるまでに急成長しています。最大の特徴は、携帯電話の電波が届かない深い山の中でも、スマートフォンのGPS機能を使って現在地やルートを正確に把握できる点にあるでしょう。

GPSとは、衛星から発信される電波を受信して、地球上のどこにいるのかを特定するシステムのことを指します。本来、地図アプリは通信環境が必須ですが、YAMAPは専用の登山地図を事前にダウンロードしておくことで、圏外でも目的地までの距離、高度、さらには消費カロリーまで表示してくれます。まるでプロの登山家が持つような安心感が、スマホ一台で手に入るのです。この画期的な利便性が、多くの登山者の心をつかんでいます。

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コミュニティーが広げる登山の楽しみ

YAMAPの魅力は地図機能だけにとどまりません。登山後に実際のルートや写真、感想を共有できるSNS機能が搭載されており、月間約20万件もの活発な投稿が寄せられています。SNSとは、インターネット上で利用者同士が交流できるサービスのことですね。同じ山を愛する者同士が情報を交換し、絆を深める場所としても機能しているのです。全国3000カ所以上の地図を基本無料で利用できる点も、多くのファンを惹きつける理由の一つと言えるでしょう。

さらに、昨年導入された機能も注目に値します。Bluetoothという近距離無線通信技術を活用し、すれ違った登山者同士で位置情報を交換する機能です。もしもの時、どちらかが電波の届く場所へ移動すれば、すれ違った地点と時刻がサーバーへ自動送信され、遭難時の早期発見につながる仕組みとなっています。テクノロジーが人の命を守るこの取り組みは、非常に画期的で素晴らしい試みだと感じます。

起業の原点とこれからの展望

このアプリを誕生させた春山社長の経歴は非常にユニークです。かつてアラスカで生活していた際、先住民がGPSを駆使して霧の中でも迷わず目的地へたどり着く姿を目の当たりにし、自身もその技術に二度も命を救われました。その経験が、帰国後の「自然と人を技術でつなぐ」という使命感につながったのです。2011年の東日本大震災を経て、自然や風土への関心を取り戻す必要性を確信し、ついに2013年7月に会社設立を果たしました。

現在、同社はさらなる飛躍を見せています。2018年には、福岡銀行系ベンチャーキャピタルなどから総額12億円もの資金を調達し、東京オフィスを開設するなど事業を拡大中です。今夏には福岡市内でオフィスを移転し、1階には飲食店とアウトドア用品のショールームを併設する予定とのこと。リアルな店舗を通じて、オンラインだけでは醸成できない深いコミュニティーを作ろうとする姿勢に、私は大いに期待を寄せています。

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