ダウ平均3万ドルの大台へ!高値圏でもみ合う米国株市場の行方と投資家の視点

2020年1月26日現在、米国株式市場は歴史的な局面に直面しています。ダウ工業株30種平均は史上最高値を更新し続け、いよいよ3万ドルという未知の大台が視界に入ってきました。連日のように記録を塗り替えるその勢いは、まさに市場の熱狂を象徴していると言えるでしょう。

1月17日には2万9348ドルを付け、2019年10月頃から続く右肩上がりの上昇相場は、低迷していた時期と比べて3000ドル以上も値を上げています。この爆発的な上昇を牽引しているのは、アップルやマイクロソフトといった、私たちの生活に欠かせない大手IT企業群です。

市場のムードが劇的に改善した最大の要因は、米中間の貿易戦争に対する警戒感が薄らいだことにあります。かつて投資家を震え上がらせたこの懸念材料は、1月15日に両国が「第1段階の合意」に署名したことで、急速に影を潜めました。

バンク・オブ・アメリカによる最新の投資家調査では、最大のリスクに「貿易戦争」を挙げる声が激減しています。SNS上でも「米中関係の安定化は予想外に強力な追い風だ」「これまでの過度な緊張が解けたことで、ようやく企業業績そのものに焦点が当たっている」といった安堵の声が多く見受けられます。

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楽観論と急ピッチな上昇への慎重な視点

世界経済の先行きに対しても、非常に明るい見方が広がっています。同じ調査で、今後1年間の世界景気成長を予測する投資家の割合は、約2年ぶりの高水準に達しました。投資家の恐怖指数とも呼ばれるVIX指数(ボラティリティ・インデックス)が低水準で推移していることも、市場の安心感を裏付けています。

VIX指数とは、市場がどれほど将来の株価変動に警戒しているかを示す指標です。この数値が低いということは、多くの投資家が「当面、市場は安定して推移する」と予測している証拠でもあります。著名投資家のポール・チューダー・ジョーンズ氏も、金融緩和と財政出動という強力な二本柱が、さらなる株価上昇の余地を生んでいると示唆しています。

しかし、順風満帆に見える今だからこそ、私は冷静な分析が必要だと感じています。ここ最近の急激な株高により、現在の市場は少し過熱気味ではないでしょうか。たとえば、PER(株価収益率)は米主要500社平均で18倍台後半まで上昇しており、これは約18年ぶりの高水準です。

PERとは、株価が1株あたりの利益に対して何倍まで買われているかを示す指標で、この数値が高いほど、投資家が将来の成長を期待して割高な価格を支払っていることを意味します。現在の水準は、利益対比で考えると決して楽観視できるものではないでしょう。

今後の展開:3万ドルの壁を越えられるか

さらに新たなリスクとして、新型肺炎の感染拡大という不透明な要因も浮上しています。こうした状況下では、上値が重くなるのは必然的です。SNSでは「利益が出るうちに手放したいという心理が働くのも当然だ」「3万ドルへの道のりは、ここからが一筋縄ではいかないだろう」といった、慎重な姿勢を強める個人の意見が急増しています。

私個人としては、市場の調整は必ずしも悪いことではないと考えます。むしろ、急ピッチな上昇に一服感が出ることで、持続可能な成長のための地固めができるのではないでしょうか。3万ドルの大台到達には、まだ少し時間がかかるかもしれません。しかし、現在の堅調な経済基盤を考えれば、焦らずに市場を監視し続ける姿勢こそが、賢明な投資判断への鍵となるはずです。

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