健康は気になるけれど、やっぱりビール特有の爽快なのどごしを楽しみたいという方に、今まさに大注目されているノンアルコールビール飲料があります。サントリービールが2019年7月16日に発売を開始した「からだを想う オールフリー」が、当初の計画を大幅に上回る異例の快進撃を続けているのです。発売から同年12月までのわずか半年間で、なんと販売計画の1・7倍にあたる103万ケースを突破いたしました。
これまでのノンアルコール飲料といえば、自動車の運転や翌日の仕事を考慮して、仕方がなく選ぶものというイメージが強かったのではないでしょうか。しかし現在、消費者の間では「平日は健康のためにノンアル、休日は本物のビール」「2杯目から切り替えて酔いすぎを防ぐ」といった、体調に合わせた賢い飲み方が定着しつつあります。自分のライフスタイルに合わせて自由自在にアルコール量をコントロールする時代が、ついに到来したと言えるでしょう。
こうした市場の変化を捉えて誕生したのが、今回の主役です。最大の特徴は、缶のパッケージの最も目立つ位置に堂々と配された「内臓脂肪を減らす」という力強いメッセージにあります。この分かりやすい健康効果の明示が、ビール好きの心を鷲掴みにしました。SNS上でも「これなら罪悪感なく毎日飲める」「お腹まわりが気になる自分にぴったり」と、多くの方々から大絶賛の声が次々と寄せられています。
これほど大きな話題を呼んでいる背景には、成分への徹底的なこだわりが存在します。本商品には、ローズヒップという植物に含まれる天然由来のポリフェノールの一種である「ティリロサイド」が配合されているのです。これは専門用語で、体内の肝臓における脂肪の分解や燃焼を促す効果が期待できる最注目成分になります。しかも無臭であるため、ビール本来の風味を一切損なうことなく機能性をプラスできる点が画期的なポイントです。
実はこれまで、健康志向のノンアルコールビールは認知度が低く、お茶などの特定保健用食品、いわゆる「トクホ」の陰に隠れて苦戦を強いられていました。そんな状況を打破するため、開発陣はターゲットである30歳代から50歳代のビール好きな男性の心理に徹底的に寄り添ったのです。ただ健康に良いだけでなく、オールフリーの通常版よりも少し苦味を効かせることで、ビールを飲んだ時のような満足感のある飲み応えを追求しました。
私自身の視点から見ても、今回のヒットは「我慢する健康」から「楽しみながら労わる健康」へのパラダイムシフトだと感じます。この明確な機能表示と美味しさの両立こそが、お腹が気になりつつも晩酌を諦めたくない現代人の、深層心理にある救世主となったのではないでしょうか。この勢いのまま、サントリーは2020年中に累計200万ケースの販売を目指すとのことで、今後の機能性ノンアル市場からますます目が離せません。
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