高級中古車の買い取り・販売を手がけるカーコンセントコスト(福岡市)が、2019年9月に画期的なスマートフォンアプリによるマッチングサービスを開始する予定です。これは、車の所有者と購入希望者を直接結びつける、いわゆるCtoC(シーツーシー:Consumer to Consumer、一般の消費者同士が取引を行うこと)の自動車売買を仲介するもので、特にメルセデス・ベンツやアウディといった高級車に特化している点が大きな特徴と言えるでしょう。
従来の高級中古車ビジネスでは、多くの在庫を抱えることが経営を圧迫するリスクとなっていました。しかし、この新しいサービスでは、カーコンセントコストは在庫を持たず、あくまで仲介に徹するビジネスモデルを採用しています。これにより、在庫リスクを負うことなく、効率的に事業を展開することが可能になるのです。同社はサービス開始初年度で250台の仲介成立を目指すとしており、その挑戦的な目標設定に、業界内外から熱い視線が注がれています。
このアプリの利用方法はとてもシンプルです。高級車の所有者は、ご自身の愛車の写真をスマートフォンアプリで撮影し、ご自身が希望する販売価格などの情報を公開します。それを見て購入を希望する方が現れ、売買契約が成立した場合に、カーコンセントコストが仲介手数料をいただくという仕組みです。個人間の取引でありながら、信頼と安心を確保するための工夫が凝らされているのが魅力です。
具体的には、購入希望者が安心して車の品質や状態を確認できるよう、カーコンセントコストの専属カメラマンが撮影した自動車の高品質な写真や動画を、動画共有サイトのYouTubeで公開するサービスも提供されます。フリマアプリのメルカリなどでも中古車の個人間売買は扱われていますが、高級車に特化し、動画による詳細な紹介を加えることで、高額な取引に対するユーザーの不安を軽減しようという強い意図が感じられます。
このサービスは、2019年9月の開始後、段階的に機能の拡充が予定されています。特に注目すべきは、将来的には蓄積したデータを活用し、人工知能(AI)によるマッチング機能を最適化する計画がある点です。買い手の年齢層や好み、サイト上での閲覧履歴などのビッグデータをAIが分析し、最適な一台をおすすめする機能も追加される見通しです。このAIによるレコメンド機能が実現すれば、ユーザーはよりスムーズに、自身にぴったりの高級車を見つけられるようになるでしょう。
この画期的な取り組みは、福岡大学経済学部の教授の助言を受けながら、電子商取引(EC)サイト開発の実績を持つUNEARTH(アンアース、東京・大田)と共同で開発を進めているとのことです。さらに、九州経済産業局が、新たな事業に取り組む中小企業を支援するための「新連携事業計画」としてこれを認定しています。認定事業者となれば、補助金や低利融資といった手厚い公的支援を受けることが可能となり、事業の成功に向けた強力な後押しとなることでしょう。
SNSでも共感と期待の声!高級車CtoCアプリの可能性
カーコンセントコストが発表したこの高級中古車CtoCアプリの構想は、SNS上でも大きな話題となっています。「高級車こそ、信頼できる仲介者がいる個人売買が安心できる」「在庫を抱えないビジネスモデルが賢い」といった共感の声や、「AIがおすすめしてくれる機能が楽しみ」といった未来への期待を示す投稿が多く見受けられました。従来の高級車ディーラーの硬いイメージを払拭し、テクノロジーの力で売買に新たな透明性をもたらそうとする姿勢は、現代の消費者のニーズと見事に合致していると言えるでしょう。
私見ですが、このサービスは高級中古車市場に一石を投じる革新的な試みだと確信しています。所有者にとっては適正な価格で手放せる機会を、購入希望者にとっては、従来の小売価格よりも有利な条件で、信頼性の高い情報を得て車を購入できる機会を提供するものです。特にAIを活用したマッチングが本格稼働すれば、それは単なる仲介サービスに留まらず、ユーザー体験を根本から向上させるDX(デジタルトランスフォーメーション)の成功例となるでしょう。2019年9月のサービス開始と、その後の成長に、大いに期待しています。
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