【2019年最新】半導体シリコンウエハー出荷が4期連続の減少へ。米中摩擦とメモリ不況が影を落とす業界の現在地

私たちの生活に欠かせないスマートフォンやパソコン、家電の心臓部を支える「半導体」。その基盤となる材料、シリコンウエハーの出荷状況に厳しい逆風が吹き荒れています。国際半導体製造装置材料協会(SEMI)が発表した2019年7月から9月期のデータによれば、世界的な出荷面積は4四半期連続でマイナスを記録しました。まさに業界全体が忍耐の時期を迎えていると言えるでしょう。

具体的な数字を紐解くと、2019年7月から9月期の出荷面積は29億3200万平方インチにとどまりました。これは前年の同じ時期と比較して9.9%もの大幅な減少であり、直近の2019年4月から6月期に対しても1.7%ほど数字を落としています。2018年7月から9月期に記録した32億5500万平方インチという過去最高のピークから、坂道を下るような状況が続いているのです。

ここで少し専門的な解説を加えると、シリコンウエハーとは高純度なシリコンの結晶を薄くスライスした円盤状の板を指します。この上に微細な回路を焼き付けることで半導体チップが作られるため、いわば「産業のコメ」の原材料とも呼べる存在です。この出荷量が減るということは、世界中で電子機器の生産ペースが落ちている、あるいはメーカーが在庫調整を強いられていることを如実に物語っています。

SNS上では「半導体サイクルの谷間が予想以上に深い」「米中貿易摩擦の影響が現場まで波及している」といった、先行きの不透明感を懸念する声が目立っています。かつてないほどデジタル化が進む現代において、この中核材料の需要減退は、投資家だけでなくガジェット好きのユーザーにとっても無視できないニュースとして注目を集めているようです。

今回の低迷の背景には、複数の要因が複雑に絡み合っています。特に大きな要因として挙げられるのが、データセンターやスマートフォンに使われる「メモリ」の市況回復が遅れている点です。さらに、泥沼化する米中貿易摩擦が世界景気全体の足取りを重くしており、企業の設備投資意欲を減退させていることも、ウエハー需要を押し下げる大きな要因となっているのでしょう。

SEMIの予測では、2019年通算の出荷面積は前年比6.3%減の117億5700万平方インチまで落ち込む見通しです。私個人の見解としては、これは一時的な「踊り場」に過ぎないと考えています。確かに現在は厳しい局面ですが、今後5Gの本格普及やAI技術の進展が控えている以上、長期的な需要が右肩下がりになるとは考えにくいからです。今は次の飛躍に向けたエネルギーを蓄える時期なのかもしれません。

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