小惑星探査機「はやぶさ2」帰還へのカウントダウン!未知のクレーター作成を支えた大学研究者たちの執念と絆

2019年11月20日、小惑星「りゅうぐう」での壮大な任務を完遂した探査機「はやぶさ2」が、ついに2020年末の地球帰還を目指す運用フェーズへと突入しました。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が主導するこの国家プロジェクトの裏側には、実は日本全国の大学から集結した研究者たちの、想像を絶する献身的なサポートがあったことをご存じでしょうか。

はやぶさ2が成し遂げた2度の着陸成功を受け、ミッションマネージャの吉川真氏は記者会見で「サイエンスチームの貢献に感謝している」と、科学者たちへの深い敬意を表明しました。SNS上でも「これぞチームジャパン」「研究者の執念が奇跡を呼んだ」と、科学の力が不可能を可能にした瞬間に多くの感動の声が寄せられています。

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針の穴を通すような精密解析が救った「はやぶさ2」の機体

りゅうぐうの地表は、当初の予想を裏切る険しい岩石地帯でした。東京大学の諸田智克准教授を中心とするチームは、送られてくる膨大な画像から岩の影を頼りにその高さを算出するという、気の遠くなるような作業に挑みました。機体を守るためには、65センチメートルを超える岩を一つ残らず把握しなければならなかったのです。

数百個に及ぶ岩石の精密調査は、休日を返上して5か月間も続けられました。千葉工業大学の山田学主任研究員は、バラバラの状態で届くデジタルデータを統合し、探査機の位置情報と照らし合わせる高度な画像処理でこの解析を支えています。家族から「何をやっているの」と心配されながらも、科学者としての誇りを胸に挑んだ日々が、あの歴史的着陸の土台となりました。

世界初!「人工クレーター」を生んだ徹底的なシミュレーション

小惑星の内部物質を採取するため、金属の塊を打ち込んでクレーターを作るという世界初の試み。これを成功に導いたのは、神戸大学の荒川政彦教授や東京大学の宮本英昭教授らによる「徹底した模擬試験」でした。彼らはガラスビーズや独自の模擬土壌を用い、地上の実験室で何度も金属弾の発射テストを繰り返したのです。

「毎秒2キロメートル」という、音速を遥かに超える超高速で弾丸を撃ち込めばクレーターができる。この物理的な確信があったからこそ、JAXAは宇宙の彼方にある実機での運用に踏み切ることができました。さらに荒川教授が担当した分離カメラの映像は、飛び散る物質の様子を鮮明に捉え、2度目の着陸地点を選定する際の決定的な判断材料を提供しました。

太陽系の起源解明へ、バトンは分析チームの手に

地球帰還後の主役となるのは、持ち帰られたサンプルを解析するチームです。広島大学の藪田ひかる教授らは、地球の物質が混入しないよう「クリーンな環境」での分析手順を、現在はりゅうぐうに似た隕石を使って特訓しています。わずかなミスが、生命の起源に迫る貴重な有機物の情報を損なう可能性があるため、その緊張感は並大抵ではありません。

たとえ弾丸が発射されずとも確実に石を採取できるよう、東京大学の橘省吾教授はサンプラーホーンに突起を追加する改良を施しました。こうした現場の知恵と、「この機会を絶対に逃さない」という研究者たちの熱い想いが、はやぶさ2を支え続けています。宇宙の謎を解き明かしたいという純粋な好奇心が結集したこのプロジェクトから、今後も目が離せません。

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