太陽誘電が次世代「全固体電池」の開発に成功!2021年度量産開始でスマートウォッチの常識が変わる?

電子部品大手の太陽誘電が、リチウムイオン電池の限界を超える存在として期待される次世代電池「全固体電池」の開発に成功したことを、2019年12月10日に発表しました。この全固体電池は、従来の電池に比べて大容量かつ長寿命という圧倒的なスペックを誇っています。同社は2021年度にも量産体制を整える計画であり、私たちの生活に身近なスマートウォッチなどのウェアラブル端末へ搭載されることが期待されているのです。

全固体電池とは、電池の内部で電気を運ぶ役割を持つ「電解質」を、従来の液体から固形物に置き換えた画期的なデバイスです。液体を使用しないため、液漏れによる発火リスクが極めて低く、安全性が飛躍的に向上します。また、エネルギー密度が高いため、同じサイズでもより多くの電力を蓄えられるのが最大の特徴でしょう。SNS上では「充電の持ちが劇的に改善されるのではないか」と、ガジェット好きを中心に大きな期待が寄せられています。

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積層セラミックコンデンサーの技術が切り拓く新時代

今回の開発において鍵となったのは、太陽誘電が世界的に強みを持つ「積層セラミックコンデンサー(MLCC)」の技術です。MLCCとは、スマートフォンなどの電子機器に欠かせない部品で、セラミックの薄い膜を何層も積み重ねることで電気を一時的に蓄える役割を担っています。この高度な積層技術を全固体電池の製造に応用することで、効率的かつ高品質な量産が可能になるわけです。

同社は既存のMLCC工場の生産ラインを賢く転用し、2021年度から速やかに量産をスタートさせる予定です。その後、数年以内には月産10万個という大規模な供給体制を構築することを目指しています。市場の反応を見ると、単なる新製品の発表に留まらず、日本の電子部品メーカーが持つ「精密なものづくり」の底力が、世界的な次世代エネルギー競争において再び優位に立つチャンスだと捉える声も多く聞かれます。

全固体電池を巡る競争は、まさに戦国時代の様相を呈しています。村田製作所は2020年度からの量産を予定しており、TDKもまたIoT機器向けに2020年前半の量産を見据えるなど、各社がしのぎを削っている状況です。個人的には、このように日本を代表する企業が切磋琢磨することで、技術革新が加速し、数年後には「毎日充電が必要なスマートウォッチ」という概念そのものが過去のものになると確信しています。

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