2019年12月25日、千葉市はこれから迎える年末年始の野菜価格について、例年を上回る高値で推移するとの予測を公表しました。お正月の準備で買い物が増えるこの時期に、家計を預かる皆様にとっては少し耳の痛いニュースかもしれません。この価格高騰の背景には、2019年に相次いで日本列島を襲った激しい気象災害が深く関係しています。
特に大きな影響を及ぼしたのは、2019年9月の台風15号や10月の台風19号、そして2019年10月25日の記録的な大雨です。これらの災害により、関東圏の主要な農地が甚大な被害を受けました。作物の出荷が大幅に遅れたり、そもそも生産量自体が減ってしまったりしていることが、市場価格を押し上げる直接的な原因となっているのです。
食卓の定番野菜がピンチ!注目の価格変動とSNSの反応
具体的な品目を見ていくと、お料理に欠かせないニンジンは例年より3割ほど高い見通しです。これは「生育遅延」といって、災害の影響で野菜が順調に育たず、収穫できる大きさに達するまで時間がかかっている状態を指します。SNS上でも「スーパーのニンジンが高すぎて驚いた」「お雑煮の材料を揃えるのが大変」といった、戸惑いの声が数多く上がっています。
さらに、冬の味覚を代表するダイコンやレンコンも2割程度の値上がりが予想されています。また、千葉県や茨城県が主な産地であるホウレンソウや小松菜などの葉物野菜も、1割ほど高値で取引されるでしょう。お正月料理に彩りを添える野菜たちが軒並み高騰している現状は、生産農家の方々の苦労を思うと非常に胸が痛む状況といえます。
一方で、すべての野菜が高騰しているわけではありません。施設内で徹底した管理のもと栽培されている「生シイタケ」は、天候の影響を受けにくいため出荷が安定しており、例年並みの価格で手に入りそうです。このように、栽培方法の違いによって明暗が分かれる結果となりましたが、賢く食材を選び分けることが今年の冬を乗り切るポイントになるでしょう。
今後の見通しと編集部が考える「農業の未来」
気になる今後について、JA富里市の担当者は「少なくとも2020年3月までは品薄な状況が続く」と厳しい見方を示しています。ビニールハウスが損壊し、まだ復旧できていない農家も少なくありません。もしハウスの修繕が遅れれば、影響はさらに長期化する恐れもあります。私たちはただ「高い」と嘆くのではなく、被災した産地を支える視点を持つことも大切ではないでしょうか。
私個人の意見としては、こうした災害時の価格高騰は、私たちが普段いかに安定した自然の恵みに支えられているかを再確認する機会だと感じます。多少形が悪くても地元の野菜を選んだり、安定価格のキノコ類を活用したりすることで、消費者側からも農業を応援したいものです。天候が安定し、2020年の春に向けて一日も早く平年並みの食卓が戻ることを切に願っています。
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