自動運転の未来がすぐそこに!ZMPが描く「移動の自由」と歩道から始まるモビリティ革命【CASEの今】

自動車業界に大変革をもたらす次世代技術「CASE」をご存じでしょうか。これは接続性、自動運転、共有、電動化の頭文字を取った言葉です。中でも注目を集める自動運転について、日本のスタートアップ企業が革新的な一歩を踏み出しています。

ロボット開発を手掛けるZMPは、2020年5月にも1人乗りの電動自動運転車「ロボカーウォーク」を発売予定です。ハンドルやペダルはなく、タブレットの地図をタップするだけで目的地へ向かいます。SNSでは「これぞ未来のシニアカー」「早く実用化してほしい」と期待の声が溢れています。

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空港から目的地まで途切れない移動体験

2020年1月20日には、羽田空港や成田空港から都心ビルまでをシームレスに結ぶMaaSの共同実証実験が行われました。MaaSとは、複数の交通手段をITで統合し、一つの移動サービスとして捉える先進的な概念のことです。スマートフォンで行き先を設定すれば、乗り換え時の煩わしい操作は一切不要となります。

この仕組みの最終盤を担うのが、歩道を走行するロボカーウォークです。タクシー降車後に迷うことなくビルの入り口まで案内してくれます。足腰が弱った高齢者が周囲に気兼ねなく買い物や通院を楽しめる世界を目指しており、最高時速は安全を最優先した6キロメートルに制御されています。

車体には6台のカメラと高精度なセンサーを搭載しています。赤信号での停止はもちろん、目の前に子どもが飛び出してきても確実に自動停止する賢さを備えています。センチメートル単位の高度な地図照合技術により、歩行者が行き交う歩道でもスムーズに回避しながら進むことが可能です。

車道での完全自動運転と世界の高い壁

一方で、スピードの速い車道における無人運転のハードルは依然として高い状態にあります。自動運転はレベル0から5までの6段階に区分されます。人が一切関与しない最高峰の「レベル5」を実現するには、周囲の状況を瞬時に認知してブレーキを制御する技術のさらなる向上が不可欠でしょう。

日本国内の動きとしては、ホンダが2020年夏にも、特定の条件下でスマートフォン操作が可能となる「レベル3」の車両を市販する計画を立てています。また、2020年夏の東京五輪では、選手村でトヨタ自動車の自動運転バス「イーパレット」が巡回し、無人走行の利便性を世界にアピールする予定です。

開発レースを先導する米中両国は、膨大な走行データを武器に商用化へ突き進んでいます。中国の武漢市では百度などが自動運転バスの認可を受け、5G通信を活用したモデル地域を構築中です。米国ではウェイモが自動運転タクシーを展開し、GMクルーズも2020年中にハンドルなしの公道実験認可を見込んでいます。

ただ、18年に米国で起きた歩行者死亡事故のように、事故時の責任の所在という法律や保険の課題は未解決です。専門家は本格的な普及を2029年以降と予測しています。超高齢化社会に直面する日本だからこそ、この技術に投資し、安全な移動の権利を守る旗振り役になってほしいと私は強く願います。

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