私たちの安全な暮らしを揺るがすかもしれないニュースが飛び込んできました。厚生労働省の検討会は2020年1月26日までに、建物の解体や改修の際に行われるアスベスト(石綿)の飛散防止対策を、大幅に強化する方針を固めました。これまではビルや工場が主な対象でしたが、今後は一般的な一戸建て住宅の工事にも規制の網が広げられます。これにはSNS上でも「ついに我が家にも関係するのか」「古い実家のリフォーム費用が上がるのでは」といった、驚きや将来的な負担を心配する声が数多く寄せられています。
そもそもアスベストとは、熱や摩擦に強いという特性から、かつて多くの建築資材に使用されていた天然の鉱物です。しかし、その微細な繊維を吸い込むと、数十年の潜伏期間を経て肺がんなどの深刻な健康被害を引き起こす危険性が指摘されています。そのため、現行のルールでは防じんマスクの着用や作業スペースの隔離が徹底されてきました。ただし、労働基準監督署への事前の届け出が必要なのは、石綿が吹き付けられたビル等に限定されており、一般の住宅は見過ごされがちだったのが実情です。
一戸建て住宅に使われている建材はビルほど飛散のリスクが高くないものの、リフォームや解体の際に適切な処理をしなければ、近隣住民や作業員が危険にさらされます。そこで今回の強化策では、石綿の有無を問わず、床面積が合計80平方メートル以上の解体工事や、請負金額が100万円を超える改修工事すべてを届け出の対象としました。さらに、着工前に専門家が現場を調査し、その結果を労働基準監督署へ報告することも義務付けられます。住環境の安全性を担保するための、大きな一歩と言えるでしょう。
今回の決定に対し、私は大変有意義な方向性であると考えています。高度経済成長期以降に建てられた多くの一戸建てが解体期を迎える今、目先のコストよりも健康リスクの排除を最優先にすべきだからです。同時に、環境省も大気汚染防止法の改正案を通常国会に提出する構えを見せており、国を挙げた対策が加速しています。2020年度中の導入を目指すこの新制度は、私たちの命を守る盾となります。工事を予定している方は、今後の動向にぜひ注目してください。
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