ルノー新CEOにルカ・デメオ氏が就任!日産・三菱とのアライアンス刷新とEVシフトへ導くカリスマの正体

フランスの自動車大手ルノーの次期最高経営責任者(CEO)に、ルカ・デメオ氏が就任することが2020年01月30日に決定いたしました。かつてのカリスマ経営者の退場以降、揺れ続けてきた日仏の自動車連合ですが、ついに強力な新リーダーが舵取りを担うことになります。SNS上では「停滞していた日産や三菱自動車との関係がこれで前進するのではないか」といった期待の声が続々と上がっており、世界中の自動車ファンやビジネスパーソンから熱い視線が注がれている状況です。

今回トップに就任するデメオ氏は、マーケティングの分野において類いまれな才覚を持つことで知られる人物です。これまでの自動車業界を牽引してきたような独裁的なワンマン経営とは一線を画しており、データや論理を徹底的に積み重ねる「理詰めの経営」を行うリーダーとして高い評判を得ています。これからの不透明な時代において、日産自動車や三菱自動車と手を取り合いながら、いかにして強固で良好な協力体制を築き上げていくのかが、業界全体の大きな注目ポイントと言えるでしょう。

イタリアのミラノで生を受けたデメオ氏は、ルノーの歴史において初めてとなる外国人CEOという異色のキャリアを誇ります。これまでにフランスやブラジルをはじめとする世界12カ国での生活を経験しており、その国際感覚は折り紙付きです。キャリアのすべてを自動車業界に捧げてきた実力派で、実は最初にキャリアをスタートさせたルノーの地で、すでにマーケティングの才能を花開かせていました。その後は2009年に独フォルクスワーゲン(VW)へ移籍し、同部門の責任者を歴任しています。

彼の名声を決定づけたのは、2015年にVW傘下であるスペインの自動車メーカー「セアト」のCEOに就任してからの目覚ましい実績です。当時、経営難に苦しんでいた同社において、デメオ氏は商品戦略を根本から見直す大改革を断行しました。なんと半年ごとにニューモデルを市場へ投入するという驚異的なペースを維持し、時代のトレンドを見事に捉えたのです。消費者のニーズを的確に汲み取るこの戦略は、瞬く間に同社の業績をV字回復へと導くことになりました。

ここで専門用語を解説いたしますと、彼が特に注力したのが「SUV(多目的スポーツ車)」と「EV(電気自動車)」の拡充です。SUVとは悪路の走破性と街乗りの快適性を兼ね備えた実用性の高い自動車のことで、EVはバッテリーに充電した電力でモーターを動かして走る、環境に優しい次世代の車を指します。デメオ氏はこの2大トレンドを軸に見事な商品展開を行い、2014年12月期に約1億6千万ユーロの赤字だった営業損益を、2018年12月期には約2億2千万ユーロの黒字へと転換させました。

仏紙の報道によると、彼はトヨタ自動車に在籍していた時代に日本の幹部と強い信頼関係を築き、欧州の人が敬遠しがちなフグ料理をも平然と平らげたという驚きの逸話が残っています。結果を追い求める姿勢が非常に強く、自分にも周囲にも厳しいため、時には短気だと評される一面もあるようです。しかし、それは仕事に対する並々ならぬ情熱の裏返しに他なりません。異文化をリスペクトし、懐に飛び込む柔軟性があるからこそ、日本企業との連携にも大いに期待が持てるのです。

そんな仕事人間のデメオ氏ですが、プライベートでは自宅で自慢の手作りパスタやイタリア製ワインを友人に振る舞うという、実にあたたかみのある素顔を持っています。さらにダンスミュージックをこよなく愛しており、「もし自動車業界に入っていなければ、間違いなくDJになっていただろう」と自ら語るほど陽気なキャラクターの持ち主でもあるのです。この親しみやすさとビジネスにおける冷徹なまでの論理的思考のギャップこそが、彼の最大の魅力と言えます。

編集部としては、今回の人事こそがルノーおよび日仏アライアンスが新時代を迎えるための起爆剤になると確信しています。これからの自動車業界は、CASEと呼ばれる技術革新の波に飲み込まれていくことは確実です。だからこそ、セアトをわずか3年で最高益へと導いたデメオ氏の手腕が必要不可欠となります。彼の持つ卓越した商品戦略のセンスと、日本の文化を深く理解しようとする姿勢があれば、冷え込んでいた日産や三菱との関係にも必ずや新しい風が吹き抜けるでしょう。

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