老舗味噌メーカーであるひかり味噌(長野県下諏訪町)が、中国市場という巨大なフィールドへ向けて新たな挑戦を開始しました。同社は2019年6月3日、中国国内でのスープ春雨の本格的な販売スタートを発表したのです。これは、日本の食文化を世界に広げる、まさにエキサイティングな一歩といえるでしょう。
この中国展開を実現するため、ひかり味噌は現地の有力な食品加工会社、龍大食品集団(山東省)と強力なタッグを組みました。まずは龍大グループ傘下のスーパーマーケットで発売し、その後、中国全土へと販売網を拡大していく計画です。さらに、デジタル化が進む中国の消費トレンドに合わせて、2019年6月からはインターネット通販サイトでも販売を開始する予定となっており、利便性を追求した多角的なアプローチが期待されます。
ひかり味噌が着目したのは、中国における春雨の食され方です。驚くべきことに、中国では春雨といえば、炒め物や鍋料理に使われるのが一般的で、我々が日本で親しんでいるようなスープ春雨は、まだ商品化が進んでいないという未開拓の市場、すなわちブルーオーシャンが広がっているのです。この「誰も手をつけていない領域」に真っ先に飛び込むという戦略は、非常に先見性があると感じられます。
このビジネスの根底には、中国の現代的なライフスタイルへの洞察があります。近年、中国では共働き世帯が増加しており、忙しい日常の中で手軽に食事を済ませたいというニーズが高まっていると見られています。こうした背景から、お湯を注ぐだけで簡単に本格的な味わいが楽しめるインスタント食品であるスープ春雨には、潜在的な大きな需要があるとひかり味噌は判断したのでしょう。現代社会のニーズを捉えた、実に的確な市場投入戦略ではないでしょうか。
ひかり味噌の2018年9月期の売上高は約145億円と公表されており、この数字からも同社の事業規模の大きさが伺えます。今回の中国事業の展開について、同社は「中国にはまだスープ春雨の市場そのものが存在しないため、まずは店頭での認知度を上げ、商品を定着させることを最優先の目標にする」とコメントしています。これは、性急な売上拡大よりも、食文化を根付かせるという、息の長い視点に立った取り組みであることが伝わってきますね。
このニュースが報じられると、SNS上でも早速大きな反響が見られました。「日本のヘルシーなスープ春雨は、忙しい中国の若い女性に絶対受ける!」「龍大食品と組んだのは賢明だ。販路がすぐに広がるでしょう」といった、期待に満ちたコメントが多く寄せられています。一方で、「中国現地の味覚に合わせられるか」「価格設定が重要になる」といった、現実的な課題を指摘する声もあり、今後の展開への関心の高さを物語っています。ヘルシー食品としても人気の高いスープ春雨が、中国市場でどのような「食革命」を起こすのか、一編集者として非常に注目しています。
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