50代からの再就職に異変!IoT時代の「学び直し」で中高年がプログラミングに挑戦する理由とは?

あらゆるモノがインターネットに繋がる「IoT(モノのインターネット)」社会の到来により、IT業界の勢力図が大きく塗り替えられようとしています。こうした時代の変化を敏感に察知し、第二のキャリアを切り拓くためにプログラミング学習に励む中高年層が急増しているのをご存知でしょうか。かつては若者の独壇場と思われていたIT分野ですが、今や熟練の経験と新しい技術を掛け合わせた「テックシニア」たちが、再就職市場で熱い視線を浴びているのです。

SNS上では「定年後も社会と繋がりたい」「手に職をつけたい」という意欲的な声が溢れる一方で、「この年齢からでも習得できるのか」という不安の声も散見されます。しかし、現実は非常にポジティブな動きを見せています。2019年07月11日現在の報告によると、離職者が通う職業訓練施設では、受講生に占める50歳以上の割合がわずか1年で倍増しており、シニア世代のITに対する並々ならぬ学習意欲が浮き彫りになっています。

注目を集めているのは、茨城県常総市にある「ポリテクセンター茨城」などの公的施設です。ここでは家電や自動車を制御する「組み込みソフトウェア」の講座が人気を博しています。組み込みソフトとは、機器内部のマイクロコンピューターを動かすための専用プログラムのことです。ものづくり大国である日本において、物理的な製品とITを融合させるこの技術は、まさにIoT社会の屋台骨を支える極めて重要な専門スキルといえるでしょう。

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現場力を武器に!早期退職者が目指すニッチ市場での活躍

実際に2019年07月11日時点で同センターに通う受講生の中には、大手企業を早期退職した50代や60代の姿があります。彼らの多くは元々システムエンジニアや開発担当として活躍してきましたが、管理職に近い立場だったため、詳細な設計やコードを書く「現場作業」からは遠ざかっていました。しかし、自らの手でプログラムを動かす「現場力」を再習得することで、実務に強いシニア人材としての付加価値を高めようとしています。

ある受講生は、農業機械のIoT化といったニッチな市場での再就職を視野に入れています。大規模なシステム全体を俯瞰できる「マクロな視点」を持ちつつ、C言語などのプログラミングもこなせる人材は、中小企業やベンチャーにとっても喉から手が出るほど欲しい存在でしょう。長年培ったビジネスの知見と最新技術が融合すれば、単なるプログラマーを超えた「課題解決のスペシャリスト」として、唯一無二の立ち位置を確立できるはずです。

一方で、在職中にプライベートの時間を削って学ぶ方々も増えています。都内の民間スクールでは、定年後の起業や副業を目標に、PHPというプログラミング言語を用いたWebサイト制作に励む女性たちの姿も目立ちます。彼女たちが目指すのは、プロへの転身だけではありません。経理や営業といった既存のスキルにIT能力を上乗せすることで、人生100年時代におけるキャリアの選択肢を広げようという、賢明な戦略が垣間見えます。

国の支援制度をフル活用!70歳現役社会を生き抜く「教育訓練給付」のすすめ

こうした「学び直し」を後押ししているのが、国による強力な支援制度です。離職者であれば、ハローワークを通じて申し込むことで、テキスト代以外の受講料がほぼ無料になるケースがあります。また、在職中の方でも「教育訓練給付」を利用すれば、民間講座の費用の最大10万円が補助される仕組みが整っています。2019年07月11日現在、政府は70歳まで現役で働ける社会を目指しており、高度なIT訓練への支援は今後も拡大するでしょう。

私は、この中高年のプログラミング熱を単なるブームではなく、日本の雇用慣行を打破する「静かな革命」だと捉えています。年齢という壁を技術で乗り越えようとする姿勢は、若い世代にとっても大きな刺激になるはずです。企業側も「ITは若者のもの」という固定観念を捨て、経験豊富なシニア層の底力を正当に評価するフェーズに来ています。学び続ける意志がある限り、エンジニアに定年はないという新しい常識が広まることを期待します。

現在はまだ、組み込みソフトの講座が特定の地域に偏っているなどの課題も残されていますが、オンライン学習の普及なども相まって、この流れは加速していくでしょう。もし、あなたが将来のキャリアに不安を感じているなら、まずは公的な支援制度について調べてみることから始めてはいかがでしょうか。新しい技術を習得した先には、今の仕事では味わえない全く新しい景色が広がっているかもしれません。

あなたのこれまでのキャリアに、プログラミングという新しい武器を加えてみませんか?まずは、お住まいの地域のハローワークやポリテクセンターで、どのようなIT講座が開講されているかチェックしてみることをお勧めします。

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