【2019年最新】世界の鉄鋼業界を塗り替える!中国企業が粗鋼生産ランキングを席巻し、アルセロール・ミタルを脅かす激震の理由

2019年6月5日、世界の鉄鋼業界に大きな変化が起こっていることが明らかになりました。世界鉄鋼協会がまとめた2018年の粗鋼生産量ランキングを見ると、上位10社のうち、実に6社を中国企業が占める結果となったのです。前年の2017年は5社でしたから、その勢いはますます加速していると言えるでしょう。特に目立つのは、世界第2位に位置する中国の宝武鋼鉄集団(ほうぶこうてつしゅうだん)で、生産量は2017年と比較して3%増加の6,743万トンに達しています。

さらに注目すべき動きとして、宝武鋼鉄集団は、ランキング発表の直前の6月2日に馬鋼集団(ばこうしゅうだん)との経営統合を発表しました。この統合が実現すれば、2社の生産量を合わせると合計8,707万トンという巨大な数字となり、世界の鉄鋼市場における影響力は計り知れないものとなるでしょう。2018年の首位は、欧州のアルセロール・ミタル(ArcelorMittal)で、生産量は前年比1%減の9,642万トンでしたが、中国勢の再編がさらに進むことによって、近い将来、首位の座が交代する可能性も出てくるものと推測されます。鉄鋼業界の地図がまさに塗り替えられようとしているのです。

ここで言う「粗鋼生産量(そこうせいさんりょう)」とは、鉄鉱石などの原料から不純物を取り除き、製鉄所で作られる鋼(はがね)の元となる金属(鉄)の量のことです。これは国の産業の基礎となる重要な指標であり、世界経済の動向を読み解く上でも欠かせない数字と言えます。2018年の世界の粗鋼生産量は、確定値として前年比5%増の18億840万トンという過去最高水準を記録しており、世界的に鉄鋼の需要が堅調に推移していることが伺えます。

地域別に見ると、中国が引き続き首位を維持しており、その巨大な生産能力が改めて浮き彫りになりました。特に注目すべきは、インドが日本を抜き去り、世界第2位の粗鋼生産国に躍り出た点です。一方、日本の鉄鋼メーカーはどのような状況でしょうか。日本勢では、日本製鉄(旧新日鉄住金)が2017年と同じく世界第3位の地位を維持しています。同社の生産量は前年比4%増の4,922万トンとなり、スウェーデンの特殊鋼メーカーであるオバコなどをグループに加えたことが生産量の増加に寄与したと考えられます。

また、日本勢のJFEスチールも世界第8位と順位は変わらずでしたが、生産量は3%減の2,915万トンに留まっています。この背景には、国内の製鉄所における設備トラブルが続いたことが影響しているようです。さらに、神戸製鋼所は2017年の50位から、高炉の集約などによって生産量が減少した結果、57位へと順位を下げています。日本の鉄鋼企業が、世界的な生産競争の中でいかに立ち向かい、独自の技術力や高品質な製品で国際的な地位を確立していくかが、今後の大きな課題となるでしょう。

編集者としての意見ですが、鉄鋼は自動車や建築、インフラなど、あらゆる産業の根幹を支える「産業のコメ」とも呼ばれる大変重要な素材です。中国企業の猛烈な勢いと再編による巨大化は、国際市場における競争を一層激化させることは間違いありません。日本の鉄鋼メーカーには、単なる量ではなく、環境への配慮や最先端技術を活用した高付加価値製品の開発に注力し、世界に誇れる「ものづくり」の精神で差別化を図る戦略が、今後ますます重要になるのではないでしょうか。SNSでは、「中国の勢いはすごいな」「日本の技術力でぜひ巻き返してほしい」といった、期待と危機感が入り混じった反響が見受けられました。

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