世界中で旋風を巻き起こしている短尺動画プラットフォーム「TikTok(ティックトック)」を運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)が、ついにスマートフォン端末の製造事業へ進出することが2019年07月30日に明らかとなりました。早ければ2019年の年内にも独自の新型スマートフォンが発表される見通しで、IT業界に大きな衝撃が走っています。SNS上では「TikTok専用スマホなら編集機能が凄そう」「バイトダンスがハードウェアまで手掛けるとは予想外だ」といった驚きと期待の声が次々と上がっているようです。
バイトダンスがこの大胆な戦略に打って出た背景には、自社が提供する強力なコンテンツ群との親和性を極限まで高めたいという狙いがあるでしょう。同社は主力である動画投稿アプリのみならず、近年では新規のゲーム事業にも注力しており、デバイスそのものを自社でコントロールすることで、アプリの動作や操作性をよりスムーズに最適化できると考えています。このように、ソフトウェアだけでなくハードウェアまで垂直統合することで、ユーザーを自社のエコシステムに深く取り込む手法は、巨大IT企業の成長戦略として非常に合理的だと言えます。
今回の参入において鍵となる「垂直統合」とは、製品の企画から開発、販売、そしてその上で動くサービスまでを一つの企業グループで完結させる仕組みを指します。例えば、カメラの性能を動画撮影に特化させたり、ゲーム機並みの処理速度を誇るチップを搭載したりすることで、他社の汎用スマホには真似できないユーザー体験を提供できるはずです。新機種がどのようなスペックで登場するのか、2019年末に向けた同社の動向から目が離せません。既存のスマホ市場をどこまで揺るがす存在になるのか、その手腕が試されています。
編集者の視点から申し上げますと、この挑戦は単なるデバイスの販売にとどまらず、「エンターテインメントの形」そのものを変える可能性を秘めていると感じます。現在の若年層にとってスマホは単なる通信機器ではなく、自分を表現するためのキャンバスです。そこに特化した端末が登場すれば、クリエイターの裾野はさらに広がるでしょう。既存のスマホメーカーにとっては強力なライバル出現となりますが、こうした健全な競争が生まれることで、2019年のモバイル業界全体がより刺激的で活発なものへと進化していくことを期待して止みません。
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