【フィリピン自動車市場の新たな波】アヤラ財閥が仕掛ける!中国・上海汽車の高コスパMPV&ミニバン上陸で販売競争激化

フィリピンの巨大財閥であるアヤラグループの自動車事業を担うACインダストリアル・テクノロジー・ホールディングスが、この度、中国の大手自動車メーカーである上海汽車集団(SAIC Motor Corporation Limited)の商用車部門、上汽大通汽車(SAIC MAXUS)の2車種の販売を開始しました。ACインダストリアルは、2018年10月に上汽大通汽車との販売代理店契約締結を発表しており、2019年6月6日の発売をもって、取り扱う自動車メーカーは合計6社に拡大し、同社の自動車販売事業の拡大が本格化することとなるでしょう。

今回、フィリピン市場に投入されたのは、上汽大通汽車の「MAXUS(マクサス)」ブランドに属する2つのモデルです。一つは、多目的車(MPV)の「G10」で、9人乗りのゆとりのある空間が特徴的で、排気量1,900ccのエンジンを搭載しています。MPVとは、多人数乗車が可能で、座席のアレンジによって荷室を広く確保できるなど、多目的な用途に対応できる車のことを指す用語です。こちらの販売価格は、168万ペソ(日本円で約350万円)から設定されているようですね。

もう一つのモデルは、ミニバンの「V80」で、一般ユーザー向け、商用向け、そして乗り合いバス向けの3タイプが用意されています。一般向けの価格は157万ペソからとなっており、用途に応じて柔軟に選択できるラインナップが消費者の関心を集めるに違いありません。このMAXUSブランドのフィリピン市場参入は、特にコストパフォーマンスを重視するユーザー層から大きな反響を呼ぶ可能性を秘めています。SNSでは、「アヤラが中国車を扱うのか」「価格が手頃で興味深い」といった声が見受けられ、市場の注目度の高さが伺えるでしょう。

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フィリピン自動車市場の勢力図は変わるか?

ACインダストリアルは、2019年のMAXUSの販売目標を合計500~600台に設定しており、「G10」と「V80」でほぼ半々の販売を見込んでいるようです。さらに、2020年には車種をさらに増やし、販売台数を2~3倍にまで拡大したいという意向を示しています。この積極的な展開からも、同社がMAXUSブランドの成功に強い自信を持っていることが窺えるでしょう。フィリピンは新車需要が堅調に伸びており、特に家族やビジネスでの利用が多いミニバンや多目的車の市場は非常に重要です。

販売網の構築も急ピッチで進められており、2019年内にマニラ市内に2店舗、セブ島に1店舗の販売店を開設する予定です。さらに、二次代理店の募集も行う方針が示されており、広範な地域での販売体制の整備が進められることとなります。このような販売チャネルの強化は、市場におけるMAXUSブランドの認知度とアクセス性を一気に高めるでしょう。

2019年6月5日の新車発表会で、MAXUSブランドの販売会社トップを務めるレギナルド・シー氏は、「中国製品の品質は向上しており、市場に受け入れられる」と、その品質に対する強い確信を表明していました。かつては品質面で懸念の声もあった中国製品ですが、近年では技術開発と生産管理の進歩により、その評価は大きく変化しています。グローバルな自動車産業において、中国メーカーの存在感は増すばかりであり、フィリピンにおいても、この価格競争力と品質向上を両立させた中国車の台頭は、既存メーカーにとって無視できない脅威となるでしょう。消費者にとっては選択肢が増え、競争によるサービスの向上が期待できるため、これは歓迎すべき動きであると私は考えます。

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