CTCが東南アジアIT市場を席巻!インドネシア買収で加速するグローバル戦略の全貌

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が、成長著しい東南アジア市場での攻勢を一段と強めています。グローバルビジネスを牽引する広岡純治執行役員が「体制が整った」と確信を込めて語る背景には、戦略的な企業買収の成功がありました。2019年07月にはインドネシアのジャカルタに拠点を置く「コンプネット」など現地大手2社を傘下に収め、約300名もの優秀なエンジニア集団を新たに迎え入れています。

今回仲間入りしたコンプネットは、インドネシア国内に33カ所の保守網を張り巡らせる実力派企業です。政府機関や大手金融、製造業といった優良な顧客基盤を保持しており、地域に根差した強固な信頼を築いています。SNS上でも「CTCの買収攻勢が止まらない」「日系ITの進出として期待大」といったポジティブな反応が広がっており、市場の関心の高さが伺えるのではないでしょうか。

CTCは2013年03月にマレーシアとシンガポール、2017年にはタイでの買収を成し遂げてきました。今回のインドネシアでの足場固めにより、複数の国をまたいで展開する巨大財閥の大型プロジェクトも、よりスムーズに受注できる環境が整ったと言えるでしょう。経済成長が著しいこの地域において、点と点が線で結ばれ、面としてのビジネス展開が可能になった点は非常に大きな意義を持ちます。

調査会社ガートナーの2019年06月時点の報告によれば、東南アジアを含む「新興アジア・太平洋」のIT市場規模は約2兆5500億円に達しています。日本の2割程度の規模ではありますが、注目すべきはその圧倒的な成長スピードです。今後5年間の年平均成長率は11%と予測されており、少子高齢化で成熟した日本市場とは対照的な熱気に満ちあふれていることは間違いありません。

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独自の強みを発揮する「ハードウェア選定」の優位性

CTCがこれほどまでに東南アジアへ注力する理由は、単なる成長性だけではありません。そこには同社が長年培ってきた「SIer(エスアイアー)」としての真骨頂を発揮できる土壌があるからです。SIerとは、顧客の業務に合わせてITシステムのコンサルティングから設計、構築、保守までを一貫して請け負う専門業者のことを指します。

日本や欧米ではサーバーなどのハードウェア導入が一巡し、現在はクラウドへの移行が主流です。しかし、東南アジアでは依然としてゼロからシステムを作り上げる需要が旺盛であり、機器同士の相性やコストを考慮した「ハードウェアの設計」が極めて重要な役割を果たします。世界約300社の製品を自在に組み合わせる同社のマルチベンダー能力は、まさにこの市場でこそ輝くのです。

2019年03月期の東南アジアにおける売上高は約350億円で、全体の8%ほどに留まっています。しかし、利益率に目を向ければ、日本国内と遜色ない10%前後という高水準を維持している点は驚異的でしょう。単に規模を追うだけでなく、しっかりと「稼げる市場」として開拓が進んでいる事実は、投資家にとっても非常に魅力的な材料として映るはずです。

同社は2021年03月期までに海外売上高を600億円に引き上げる野心的な目標を掲げています。私は、この戦略的な買収と現地に根ざした保守体制の融合こそが、CTCをアジアのITリーダーへと押し上げる決定打になると確信しています。日本企業の技術力と現地の実行力が結びつくことで生まれるシナジーは、今後さらなる株価の上昇や市場評価に直結していくに違いありません。

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