コロワイドが大戸屋の筆頭株主に!外食巨人と定食の雄が仕掛けるM&Aの衝撃と今後の展望

外食業界に激震が走るニュースが飛び込んできました。居酒屋チェーンなどを幅広く手掛ける外食大手のコロワイドが、2019年10月01日付で、定食チェーンとして名高い大戸屋ホールディングスの株式を取得したと発表したのです。取得した株式は発行済み株式の18.67%にのぼり、これによりコロワイドは大戸屋の筆頭株主に躍り出ました。取得額は約30億円という巨額な投資であり、業界内では今後の勢力図がどう塗り替えられるのかに熱い視線が注がれています。

今回の株式取得は、大戸屋の創業家である三森三枝子氏と智仁氏が保有していたほぼ全ての株式を譲り受ける形で行われました。SNS上では「あの大戸屋が買収されるの?」「味が変わってしまわないか心配」といった、ファンからの驚きや戸惑いの声が数多く投稿されています。一方で、経営の安定化を期待するポジティブな意見も見られ、議論が白熱しています。コロワイド側は、食材の調達ルートの共有や店舗開発における協力を通じて、お互いの企業価値を高めていく構えです。

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拡大を続けるコロワイドの戦略と大戸屋の現状

コロワイドといえば、「牛角」や「かっぱ寿司」、「フレッシュネスバーガー」といった有名ブランドを次々と傘下に収めてきたM&A(合併・買収)の雄です。M&Aとは、企業の競争力を高めるために他社を買い取ったり合併したりする手法を指しますが、コロワイドはこの戦略で規模を急拡大させてきました。2019年03月期の連結売上高は2443億円と、微減ながらも圧倒的な存在感を誇ります。今回の出資も、さらなる事業拡大を見据えた一手と言えるでしょう。

対する大戸屋は、現在厳しい局面に立たされています。2019年03月期の連結売上高は257億円と前年比で2%減少し、営業利益にいたっては35%減の4億円と、2期連続の減益を記録しました。営業利益とは、本業で稼ぎ出した利益のことですが、ここが大きく落ち込んでいることは経営の立て直しが急務であることを物語っています。既存店の売上も苦戦が続いており、コロワイドという強力なパートナーを得ることで、この苦境を脱するきっかけを掴みたいところです。

しかし、今回の資本提携がスムーズに進むかは不透明な部分も残されています。大戸屋側は「現時点ではコロワイド側と具体的な協議はしていない」と慎重な姿勢を崩しておらず、今後の提案次第で対応を検討するとしています。また、創業家と現経営陣との間には、過去に人事などを巡る対立があった経緯も報じられてきました。創業家がなぜこのタイミングで全株売却に至ったのか、その真意は明らかにされていませんが、背後には複雑なドラマが隠されているのかもしれません。

私個人の見解としては、大戸屋の「店内で調理する」というこだわりが、コロワイドの効率的な物流・調達システムとどう融合するかが鍵になると考えています。コスト削減は必要不可欠ですが、大戸屋のブランド力である「家庭的な安心感」が損なわれてしまえば、顧客離れを招きかねません。今後の交渉次第では、持ち分法適用会社(親会社が一定の議決権を持ち、経営に影響を与える会社)としてさらに深い関係になる可能性もあり、今後の両社の動向から目が離せません。

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