2021年の夏、世界中の視線が注がれる東京五輪。その華やかな開会式に先駆けて、2020年07月22日に福島あづま球場で全競技のトップバッターとして幕を開けるのがソフトボールです。北京五輪以来の復活を遂げたこの種目ですが、2019年09月下旬にはついに全6チームの顔ぶれが出そろいました。開催国である日本を筆頭に、絶対女王の米国、そしてイタリア、メキシコ、カナダ、オーストラリアという精鋭たちが、金メダルを懸けた熱い火花を散らすことになります。
SNS上では「いよいよ対戦カードが見えてきた!」「福島の地から始まる快進撃が見たい」といった期待の声が溢れており、国民の関心は最高潮に達しています。しかし、今回の大会はかつての形式とは一線を画す厳しさがあることを忘れてはいけません。出場チームが北京大会より2つ減少した影響で、戦いのレギュレーションが大きく変化したからです。わずかな油断が命取りになる、これまで以上にシビアなサバイバルレースが予想されるでしょう。
宇津木監督が抱く危機感と「ページシステム」撤廃の衝撃
日本を率いる宇津木麗華監督は、王道を行く米国だけでなく、メキシコやカナダに対しても並々ならぬ警戒心を露わにしています。監督は「米国の2軍とも呼べる実力者が揃っており、一瞬たりとも気が抜けない」と語り、勢力図の複雑さを指摘しました。これまでは「ページシステム」という敗者復活戦を含んだ変則トーナメント方式が採用されており、1次リーグで多少の負けが込んでも金メダルへの道が残されていました。しかし今回は、その救済措置が一切存在しないのです。
ページシステムとは、1次リーグの上位チームが一度負けても別の枠から勝ち上がれる仕組みのことですが、今大会はシンプルな総当たり戦に変更されました。上位2チームが直接決勝へ、3・4位が3位決定戦へ回るため、1つの取りこぼしが致命的なダメージとなり得ます。エース温存のタイミングや対戦順が勝敗を分かつ、高度な戦略性が求められるでしょう。私個人としても、この「一発勝負」に近い緊張感こそが、五輪の舞台をよりドラマチックに彩ると確信しています。
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