オービックの株価が5年で3倍超に!驚異の「自前主義」が生む圧倒的な労働生産性と成長の秘訣

システム開発業界で圧倒的な存在感を放つオービックが、また新たな金字塔を打ち立てようとしています。2019年10月16日現在の予測によれば、2020年3月期の連結営業利益は、なんと26期連続で過去最高を更新する見通しとなりました。この驚異的な安定成長を支えているのは、同社が頑なに守り抜いてきた「自前主義」という独自のビジネスモデルに他なりません。

投資家からの熱視線も凄まじく、同社の株価はこの5年間で3倍を超える上昇を見せています。特筆すべきは、従業員一人ひとりが生み出す価値を示す「労働生産性」の高さでしょう。オービックの付加価値額を社員数で割った数値は約3000万円に達し、5年前と比較して4割も増加しました。これはライバル企業の上昇率が1割から2割程度に留まる中で、群を抜いた数字と言えます。

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なぜ「自社完結」が最強の武器になるのか

多くのIT企業が外部委託を活用して規模を拡大する中、オービックは基幹業務システム「オービック7」の開発から営業、保守までをすべて自社で完結させています。ここで言う基幹業務システム(ERP)とは、企業の会計や人事、生産管理といった経営の心臓部を司るソフトウェアのことです。通常、顧客ごとの要望に合わせた複雑なカスタマイズが生産性を下げますが、同社は仕様を標準化することでこの課題を克服しました。

自前で取り組む最大のメリットは、現場で吸い上げた顧客の悩みをダイレクトに製品の標準機能へ反映できる点にあります。2万社を超える導入実績から得たノウハウが社内に蓄積されるため、品質にムラが生じにくいのが強みです。SNS上でも「オービックの営業は製品を熟知していて話が早い」「サポートの安心感が違う」といった、一貫体制ならではの信頼感を評価する声が散見されます。

さらに、近年のクラウドサービスの普及も同社の追い風となっています。インターネット経由でシステムを提供するクラウド型なら、エンジニアが客先へ赴く必要がなく、自社内で効率的な開発が可能です。すでに顧客の約3割がクラウドへ移行していますが、この比率が高まれば生産性はさらに向上するでしょう。標準化されたシステムは、顧客にとっても担当者変更時の引き継ぎが楽になるという実利をもたらしています。

市場の期待と今後の展望

株価収益率(PER)は34倍前後と、同業他社の20倍程度に比べて割高感があるとの見方もあります。これは市場が将来の成長を先取りして高く評価している証拠ですが、さらなる株価上昇には投資家を驚かせるような新展開が必要かもしれません。しかし、橘昇一社長は「生産性を高める余地はまだある」と自信をのぞかせており、自前主義による進化は止まる気配がありません。

筆者の視点では、オービックの成功は「安易なアウトソーシングに頼らず、知見を組織の資産にする」という、一見泥臭い戦略の勝利だと感じます。効率化を急ぐあまり技術を外部に丸投げする企業が多い中で、自社で汗をかき続ける姿勢こそが、結果として最高水準の効率を生むという逆説的な真理を示しています。この独自の「勝ちパターン」がどこまで利益を押し上げるのか、今後の推移から目が離せません。

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