任天堂株が年初来高値を更新!スイッチライトとポケモンが牽引する最強の年末商戦と今後の展望

2019年12月2日の東京株式市場において、日本を代表するゲームメーカーである任天堂の株価が力強い上昇を見せました。一時は前週末の終値から1040円、率にして2%も高い4万3390円まで値を上げ、年初来高値を塗り替えています。この「年初来高値」とは、その年の1月1日から現在までの期間で最も高い価格を指す言葉であり、現在の任天堂に対する市場の期待値が最高潮に達している証拠と言えるでしょう。

この株価急騰の背景には、世界最大の消費市場であるアメリカでの輝かしい成功があります。本格的な年末商戦が幕を開ける中、新型ゲーム機「ニンテンドースイッチライト」の滑り出しが極めて好調であることが判明しました。SNS上でも「手軽に持ち運べるサイズ感が最高」「2台目として購入した」といった喜びの声が溢れており、従来の据え置き型とは異なる層のユーザーを確実にキャッチしている様子が伺えます。

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キラータイトルの連発がハード販売を力強くプッシュ

ハードウェアの普及を後押ししているのは、他ならぬ魅力的な新作ソフトの存在です。2019年10月には、専用のコントローラーを体に装着して全身で運動を楽しむ「リングフィットアドベンチャー」を発売しました。これはゲームとフィットネスを融合させた画期的な作品で、健康志向のユーザーから絶大な支持を集めています。現在はあまりの人気に各地で品薄状態が続いており、任天堂も増産を急ぐ方針を発表するなど、異例のヒットとなっています。

さらに、2019年11月15日に世界同時発売された「ポケットモンスター ソード・シールド」が、市場の熱狂を決定的なものにしました。同シリーズで初めてニンテンドースイッチ専用として開発された今作は、発売初月の国内販売本数だけで174万本を記録し、家庭用ゲームソフトのランキングで堂々の首位に輝いています。新作ソフトを遊びたいがために本体を同時購入する消費者が続出しており、好循環が生まれているのは明白です。

2019年4月から9月期におけるスイッチシリーズの累計販売台数は、前年同期と比較して37%増という驚異的な伸びを記録しました。エース経済研究所の安田秀樹シニアアナリストは、競合他社が新型機を投入しない現在の市場環境において、スイッチシリーズが年末商戦の主役を独占すると分析しています。他を寄せ付けない圧倒的なコンテンツ力こそが、投資家が安心して買いを入れられる最大の要因となっているのでしょう。

編集部が分析する今後の投資判断と注目ポイント

編集部の視点から見ると、現在の任天堂は「守り」から「攻め」への転換期にあると感じます。ポケモンという強力な知的財産(IP)を、最新ハードであるスイッチのプラットフォームへ完全に移行させた意義は極めて大きいです。しかし、投資の観点では一点だけ注意が必要です。ポケモンなどの関連収益は、持分法適用会社を通じて計上されるため、売上高がそのまま任天堂本体の利益に直結するわけではないという点には留意すべきでしょう。

「持分法」とは、投資会社が被投資会社の純利益のうち、出資比率に応じた分を営業外損益として取り込む会計手法のことです。任天堂がさらなる株価の上値を目指すためには、これらの新作ソフトによる直接的な利益貢献だけでなく、今後発表されるであろう新事業がどれほどの収益を生むかを冷静に見極める必要があります。とはいえ、この冬、任天堂が世界のエンターテインメントの中心にいることは、誰の目にも疑いようがありません。

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