製薬大手のエーザイが、グローバル展開を加速させるための新たな布陣を発表しました。2019年11月13日付で実施された人事異動では、執行役員の大石哲也氏が、インドにおける重要拠点である「エーザイ・ファーマシューティカルズ・インディア」へ出向することが決定しています。
大石氏はこれまでAPIソリューション事業部長として、医薬品の「有効成分」であるAPIの最適化に尽力してきました。今後は、新たにEIL(エーザイ・イノベーション・ラボ)の担当も兼務し、現地のニーズに即した革新的なソリューションの創出を指揮していくことになるでしょう。
同時に、藤村東氏がインド拠点のEIL管理に携わることも公表されました。この「EIL」という部門は、同社が提唱する「ヒューマン・ヘルスケア」という理念を具現化するため、従来の製薬ビジネスの枠を超えた新しい価値を生み出すための研究・開発拠点を指しています。
SNS上では「世界的な成長市場であるインドへの執行役員派遣は、本気度の表れだ」といったポジティブな反応が目立ちます。巨大な人口を抱え、医薬品需要が爆発的に伸びているアジア市場において、経営層が直接現地に赴くことの意味は非常に大きいと言えるはずです。
私は今回の決定について、非常に戦略的で攻めの姿勢を感じる人事だと評価しています。単なる医薬品の販売拡大に留まらず、現地の生活者に寄り添うイノベーションを重視するエーザイの姿勢は、将来のヘルスケア業界の標準を塗り替える可能性を秘めているのではないでしょうか。
APIのスペシャリストである大石氏が、製造からイノベーションまでを一貫して見渡すことで、供給体制の安定と新技術の導入が同時に進むことが期待されます。2019年11月14日の発表を受け、同社の国際競争力が一段と高まっていく様子を注視していきたいところです。
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