北海道の地で「Boys, be ambitious」の精神を体現し、ビジネスの最前線を走り続ける一人の女性がいます。調剤薬局国内最大手のアインホールディングスで取締役を務め、高級化粧品ブランド「AYURA」の再建を担う木明理絵子さんです。
彼女のキャリアは、決して平坦な道ばかりではありませんでした。ドラッグストアでのセルフエステ導入に失敗し、わずか半年で撤去を余儀なくされたり、大量に仕入れた育毛剤がほとんど売れなかったりと、数々の苦い経験を積み重ねてきました。
しかし、彼女はそれらの失敗を「肥やし」に変えるしたたかさを持っています。原因を徹底的に究明し、次の成功へのステップとする姿勢こそが、2019年9月24日には銀座に旗艦店をオープンさせるほどにアユーラを成長させた原動力と言えるでしょう。
「母が働いていて良かった」息子の一言に救われて
かつての日本社会には、今よりも根強く「男尊女卑」の風潮が残っていました。木明さんは1986年3月に小樽商科大学を卒業後、当時としては比較的男女平等な環境だったダイエーに入社し、その後アインHDの前身企業へと転じました。
仕事に邁進する一方で、突きつけられたのは育児との両立という高い壁です。産前産後あわせて3カ月あまりで復帰した際には、医師から心ない言葉をかけられたこともありました。働く母としての葛藤を抱えながら、彼女は戦い続けてきたのです。
そんな彼女を支えたのは、成人した息子さんからの「お母さんが仕事をしていてくれて良かった」という言葉でした。この一言は、キャリアを諦めずに継続することの価値を、何よりも雄弁に物語っているのではないでしょうか。
誰もが働き方を選べる時代へ、北海道から変える未来
2018年の統計では、北海道の女性就業率は47.1%と全国で最下位に甘んじています。ロールモデル(お手本となる人物)の不足や、周囲の理解不足など、女性が活躍する上での障壁は依然として存在しているのが現状です。
これに対し、アインHDでは2020年から全社員が労働時間を選択できる革新的な制度を導入します。これは育児だけでなく、今後深刻化する介護問題にも対応するもので、多様な生き方を尊重する企業の決意が感じられます。
SNS上では「失敗を許容する文化が素晴らしい」「自分も1人で生きていける力をつけたい」といった共感の声が広がっています。不確実な時代だからこそ、失敗を恐れずに手を挙げる勇気が、私たちの未来を切り開くはずです。
編集者の一言:継続こそが最強の武器になる
木明さんの「辞めないことが大事」という言葉には、重みがあります。女性は完璧主義になりがちですが、まずは挑戦の場に立ち続けることが重要です。彼女のようなリーダーが増えることで、社会の固定観念は必ず打破できると確信しています。
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