2019年11月21日、大阪府と大阪市が目指す統合型リゾート(IR)誘致に向けた大きな動きが明らかになりました。カジノを含む巨大プロジェクトの指針となる「実施方針案」の全容が20日に判明し、夢洲(ゆめしま)という人工島を舞台にした壮大な街づくりの全貌が見えてきています。SNSでは「ついに具体的になってきた」「大阪が世界的な観光拠点になるのが楽しみ」といった期待の声が数多く上がっており、その注目度は増すばかりです。
今回の計画で最も特徴的なのは、カジノで得た収益を施設開発や周辺整備に充てる「再投資」を事業者に義務付ける点にあります。本来、国の法律では努力義務にとどまっているこの再投資ですが、大阪府・市はあえて厳しいルールを課す判断を下しました。これは、一時的な利益の追求ではなく、長期的な視点で世界最高水準のクオリティを維持し続けるという強い意志の表れだと私は感じます。投資が循環する仕組みこそが、持続可能な都市開発の鍵となるでしょう。
また、交通インフラの要となる地下鉄の延伸についても、事業者に202億円を上限とする費用負担を求めることが明記されました。ここでいうIRとは「Integrated Resort」の略称で、カジノだけでなくホテルや国際会議場、商業施設などが一体となった複合施設を指します。夢洲という離島に近い立地を克服し、多くの観光客をスムーズに迎え入れるためには、鉄道アクセスの整備は避けて通れない最優先課題といえるでしょう。
世界を圧倒する規模感と2025年万博への期待
実施方針案によれば、事業者に求める施設規模はまさに桁違いのスペックとなっています。最大6,000人以上を収容可能な国際会議場や、10万平方メートルを超える広大な展示施設、さらには3,000室以上の宿泊施設の整備が条件に盛り込まれました。これほどの規模を持つMICE(マイス)施設が誕生すれば、日本のみならずアジアのビジネス拠点としての地位を確立できるはずです。MICEとは、ビジネスイベントの総称で、大きな経済波及効果が期待されています。
気になる開業時期については、2025年4月13日から開催される「大阪・関西万博」に先駆けたオープンを目指す方針が掲げられました。万博との相乗効果により、大阪経済を劇的に成長させる狙いが透けて見えます。ただし、単に早く作れば良いというわけではなく、世界水準の質を担保しつつ早期開業を目指すという、官民一体となった難しい舵取りが求められるでしょう。このスピード感と質の追求を両立できるかが、プロジェクト成功の分岐点になります。
もちろん、光の部分だけでなく影の部分への対策も抜かりありません。ギャンブル依存症や治安維持、組織犯罪対策などについても、事業者の責任として厳格な実施を求めています。さらに、有識者による独自の評価委員会を設置し、運営状況を厳しくチェックする体制も整えるとのことです。こうした監視体制の構築は、市民の不安を払拭し、健全な娯楽としてのIRを定着させるために不可欠なステップであり、高く評価されるべきポイントです。
今後のスケジュールとしては、2020年4月ごろに事業提案の締め切りを迎え、同年6月には運命の事業予定者が決定される見通しです。その後、公聴会などを通じて地域の合意形成を図り、2021年の年明け以降に国へ整備計画を申請する流れとなっています。大阪が世界中から人々を惹きつける「輝く都市」へと変貌を遂げるのか、2019年末から2020年にかけての動向から目が離せません。
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