2019年11月27日、日本海から東シナ海にかけての広大な空域で、緊張が走る一幕がありました。ロシア国防省の発表を引用したタス通信の報道によれば、同国の爆撃機2機が公海上を10時間にわたって長距離飛行を実施したとのことです。これに対し、日本の航空自衛隊と韓国空軍の戦闘機が即座にスクランブル発進を行い、不測の事態に備えて追尾や監視を行う事態となりました。
今回の事案で注目すべきは、ロシア側が「他国の領空は一切侵犯していない」と強く主張している点でしょう。彼らの言い分では、あくまで国際的なルールを遵守した定期的な訓練の一環であるとしています。しかし、周辺国にとっては単なる定例行事として片付けるわけにはいかない事情が存在します。実際、飛行ルートには日本の防空識別圏などが含まれており、空の安全保障を担う現場には常に張り詰めた空気が漂っています。
ここで耳にする「スクランブル(緊急発進)」とは、領空侵犯の恐れがある正体不明の航空機に対し、軍用機が数分以内に飛び立って対処する防衛行動を指します。SNS上では「またロシア機か」「日韓が同時に対応するのは珍しい」といった驚きの声が上がっています。特に2019年7月には、竹島周辺でロシア機による領空侵犯が発生したばかりという経緯もあり、ネットユーザーの間でも再発を懸念する厳しい意見が目立ちます。
私個人の見解としては、領土問題を抱える地域周辺でのこうした誇示的な飛行は、偶発的な衝突を招きかねない極めて危うい行為だと感じます。たとえ国際法上の公海であっても、近隣諸国の神経を逆なでするような軍事行動は、地域の安定を損なう要因になりかねません。平和的な対話を望む一方で、空の守りを固める自衛官の方々の迅速な対応には、改めて敬意を表すべきではないでしょうか。
繰り返される長距離飛行と日韓の防衛体制
ロシア国防省の報告によれば、今回接近したのは韓国空軍のF15およびF16、そして日本の航空自衛隊が誇るF2戦闘機でした。最新鋭の機体が空中で対峙する光景は、まさに現代の安全保障の最前線を象徴しています。ロシア側は「国際規則にのっとった飛行」を強調しますが、わざわざ日韓両国の防衛範囲をなぞるように飛ぶ意図については、軍事的なプレゼンスを誇示する政治的なメッセージが含まれていると見て間違いないでしょう。
「公海」とは、どの国の主権にも属さない海のことで、その上空も基本的には自由に飛行することが認められています。しかし、防空識別圏(ADIZ)という各国が設定した防衛上のラインを越える場合、通常は事前の通知が求められます。今回のように長時間の飛行が行われると、対応する側の負担も決して小さくありません。日韓両国が再発防止を求めていた最中での出来事だけに、今後の外交ルートを通じた抗議の行方にも注目が集まります。
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