高知県のKochi黒潮カントリークラブにて、2019年12月01日に開催された「カシオワールドオープン」最終日は、ゴルフファンの記憶に深く刻まれる劇的な幕切れとなりました。首位と3打差の3位からスタートした韓国の金庚泰選手が、驚異的な追い上げを見せたのです。彼は1ラウンドで8つのバーディーを奪い、ボギーを一つも出さない完璧なゴルフを披露しました。
記録されたスコア「64」は、コース大会タイ記録という素晴らしい数字です。通算20アンダー、合計268ストロークで見事な逆転優勝を飾り、実に3年ぶりとなるツアー通算14勝目を手にしました。アジアや韓国ツアーを含めるとプロ通算20勝という節目の勝利となり、優勝賞金4000万円を獲得しています。長い沈黙を破った実力者の復活劇に、会場は大きな熱狂に包まれました。
SNS上では「やはりキム・キョンテのパッティングは異次元だ」「苦しい時期を乗り越えての優勝に感動した」といった祝福の声が次々と上がっています。かつての賞金王が再び頂点に立ったことは、多くのファンに勇気を与えたに違いありません。粘り強くチャンスを待ち続け、最終日に爆発させる勝負強さは、まさにベテランの真骨頂と言えるでしょう。
熾烈を極める賞金王レースの行方
今大会の結果を受けて、今シーズンの賞金王争いはさらに熱を帯びてきました。単独2位に入ったのは、南アフリカのショーン・ノリス選手です。彼もまた最終日に「64」を叩き出す猛追を見せ、通算18アンダーで2000万円の賞金を加算しました。これにより、賞金ランキング首位を走る今平周吾選手との差を、約1800万円にまで一気に縮めることに成功したのです。
今平選手は今大会を39位で終えたため、独走態勢を築くことはできませんでした。ここで注目したいのが、賞金王の称号は「獲得賞金額が年間で最も多かった選手」に贈られる名誉あるタイトルだということです。現在は今平選手とノリス選手の二人に可能性が絞り込まれており、決着は2019年12月05日から開幕する最終戦「日本シリーズJTカップ」へ持ち越しとなりました。
日本勢では、宮本勝昌選手が通算15アンダーの5位タイに入り、ホストプロとしての意地を見せてくれました。また、石川遼選手も通算13アンダーの10位タイと健闘しています。個々の選手の技術向上はもちろんですが、こうした激しいタイトル争いが展開されることで、ゴルフ界全体の熱気が高まっているのを感じずにはいられません。
私自身の意見としては、金庚泰選手の復活はゴルフ界にとって非常に大きな意味を持つと感じています。圧倒的な強さを誇った選手が一度スランプに陥り、そこから這い上がる姿は、スポーツの醍醐味そのものです。来週の最終戦では、プレッシャーの中で今平選手が逃げ切るのか、あるいはノリス選手が逆転するのか、一打たりとも目が離せない展開になるでしょう。
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