2019年12月01日、バドミントンの日本一を決定する全日本総合選手権の女子ダブルス決勝が行われ、世界ランキング上位を独占する日本女子ダブルス界の頂点がついに決まりました。激闘を制したのは、世界選手権2連覇という輝かしい実績を持ちながら、意外にも国内最高峰のこのタイトルには手が届いていなかった永原和可那選手と松本麻佑選手の「ナガマツペア」です。
試合終了の瞬間、71分間にわたる死闘を戦い抜いた二人のガッツポーズは、驚くほど静かなものでした。しかし、ベンチで支え続けてきた佐々木翔監督と固い握手を交わした瞬間、松本選手の目からは大粒の涙が溢れ出しました。これまであと一歩のところで逃し続けてきた「全日本総合」という重すぎる冠を、ようやく手にした安堵感と喜びが爆発した名シーンといえるでしょう。
SNS上では、二人の初優勝を祝福する声が相次いでいます。「世界選手権で勝つよりも難しいと言われる国内大会での優勝は本当に価値がある」「松本選手の涙に思わずもらい泣きした」といった感動のコメントが寄せられました。日本代表同士がしのぎを削る女子ダブルスの層の厚さは、世界中のファンから「最も過酷なサバイバルレース」として注目を集めているのです。
重圧を跳ね除けた逆転劇!世界女王が掴んだ「自信」という名の勲章
初めて挑む決勝戦の舞台には、想像を絶するプレッシャーが渦巻いていました。永原選手が「浮足立っていた」と振り返る通り、序盤は守備を固める福島由紀選手、広田彩花選手の「フクヒロペア」を前に、体が思うように動きません。攻撃の要である松本選手も、本来の強打ではなくドロップショットを選択するなど、消極的なプレーが目立ち、第1ゲームはわずか10点しか奪えませんでした。
ドロップショットとは、相手のネット際にシャトルを緩やかに落とす繊細な技術ですが、この時は攻めの姿勢を欠いた「逃げ」の選択になっていたのかもしれません。しかし、第2ゲームを前に永原選手が「力を出し切らずに終わるのは悔しい」と覚悟を決め、松本選手も本来の武器である破壊力抜群のスマッシュを打ち込み始めると、試合の流れは劇的に変化しました。
最終ゲームでは圧巻の11連続得点を記録し、牙を剥くような猛攻でライバルを圧倒しました。世界選手権に続くフクヒロペアへの4連勝は、世代交代の波を強く感じさせます。佐々木監督も驚くほどの急成長を見せる二人は、間違いなく2020年の東京五輪に向けた主役に躍り出たと言えるでしょう。この優勝で得た確固たる自信は、彼女たちをさらなる高みへと押し上げるに違いありません。
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