【卓球グランドファイナル】16歳・張本智和が世界1位を追い詰めた!進化するフォアハンドと東京五輪への決意

2019年12月13日、中国の鄭州で開催された卓球ワールドツアー・グランドファイナルにて、日本が誇る若きエース、張本智和選手が世界を震撼させる激闘を演じました。1回戦でドイツのパトリック・フランツィスカ選手を4対0のストレートで退けた張本選手は、続く準々決勝で宿敵とも言える世界ランキング1位の許昕選手(中国)と激突。フルゲームの末に惜しくも敗れはしたものの、その戦いぶりはまさに「怪物」の名にふさわしいものでした。

最終第7ゲーム、張本選手は10対8とリードし、初勝利まであと1ポイントに迫ります。ここで繰り出したのが、手首を鋭く返してボールに回転をかける「チキータ」というテクニックでした。鋭いコースを突いた完璧な一打でしたが、中国トップ層でも屈指の身体能力を誇る許選手の驚異的な粘りに屈してしまいます。SNSでは「勝ったと思った瞬間から追いつく許昕が恐ろしすぎる」「歴史に残る名勝負だった」と、ハイレベルな攻防に絶賛の声が相次ぎました。

敗北が決まった瞬間、コートに倒れ込み動けなかった張本選手。しかし、これまでの完敗とは明らかに内容が異なっていたのも事実です。過酷なトレーニングで磨き上げたフォアハンドでの打ち合いや、相手を翻弄する多彩なサーブなど、随所に成長の跡が見て取れました。以前はバックハンド主体だったプレースタイルから、強力な「フォアドライブ」という攻撃手段を手に入れたことで、中国のトップ選手たちと互角に渡り合えるようになっています。

私は今回の試合を通じて、張本選手の精神的な成熟を強く感じました。技術の向上はもちろんですが、自分の立ち位置を「中国選手に勝たなければならない段階」と冷静に分析している点に驚かされます。16歳という若さで、世界最高峰の壁を自力で突破しようとする執念は、他の追随を許さない圧倒的なエネルギーに満ちあふれています。今回の敗戦も、彼にとってはただの挫折ではなく、さらなる高みへ登るための貴重な糧となるはずです。

既に2020年の東京五輪出場を確実にしている張本選手。試合後には「五輪では負けは許されない。今回の経験をプラスに捉え、同じ過ちは繰り返さない」と力強く宣言しました。2019年という激動の1年を締めくくる最後の国際大会で、彼は確かな手応えと課題を胸に刻みました。金メダル獲得という日本中の期待を背負い、若き侍の挑戦はここからさらに加速していくことでしょう。今後も彼の成長から一刻も目が離せません。

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