給湯機器の国内大手として知られるノーリツが、2019年12月5日に最新の業績予想を発表しました。2019年12月期の連結純利益は前期比で71%減少する17億円となる見通しですが、当初の「81%減」という厳しい予測からは大幅な改善を見せています。苦境の中でも光が見え始めた同社の動向に、投資家や市場関係者の間では安堵と期待が入り混じったポジティブな驚きが広がっているようです。
SNS上でも「一時はどうなるかと思ったけれど、底力を見せた」「やはり国内の信頼性は揺るがない」といった声が上がっています。海外事業、特に中国市場での苦戦が続く中、今回の修正を支えたのは他ならぬ日本国内での堅調なビジネスでした。売上高全体の約7割を占める国内事業において、利益率を高める「採算改善」が想定以上に進んだことが、今回の業績引き上げを決定づける大きな要因となっています。
高付加価値モデルが支える国内市場の強み
今回の業績回復を牽引したのは、付加価値の高い給湯器の販売が好調に推移したことです。ここで言う「付加価値が高い」とは、単にお湯を沸かす機能だけでなく、省エネ性能に優れた「エコジョーズ」や、除菌機能・見守り機能を備えた高機能モデルを指します。消費者が光熱費の削減や日々の快適さを重視する傾向を強める中で、同社の技術力が光るプレミアムな製品群が選ばれているのは、非常に喜ばしい流れと言えるでしょう。
営業利益についても、当初の15億円という予想から26億円へと大きく積み増しされました。売上高予想も2080億円へと50億円上方修正されており、厳しい市場環境下で「量より質」を重視した戦略が実を結びつつある様子が伺えます。編集者としての視点で見れば、価格競争に巻き込まれず、ブランドの信頼性と機能性で勝負するノーリツの姿勢は、製造業における一つの理想形を示しているようにも感じられます。
もちろん、海外市場の不透明感は依然として残っており、完全な復活への道のりは平坦ではありません。しかし、2019年12月31日の期末に向けて、国内の盤石な基盤を再確認できたことは同社にとって大きな自信となるはずです。私たちは温かいお湯が出るという当たり前の日常を支える彼らの技術に、これからも注目し続ける必要があるのではないでしょうか。
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