埼玉県上里町に本拠を置く精密部品メーカー「ウラノ」が、航空機産業のさらなる高みを目指して大きな一歩を踏み出しました。同社は現在、長崎県東彼杵町にある拠点を中心に、航空機部品の組み立て事業へ本格的に乗り出す方針を固めています。世界的に民間航空機の需要が右肩上がりで成長を続ける中、この戦略的な投資によって劇的な業績拡大を狙う構えです。
この壮大なプロジェクトの目玉となるのが、2020年08月の完成を予定している「第5工場」の建設でしょう。長崎工場の敷地内に誕生する新棟は、延べ床面積2310平方メートルという広大なスケールを誇ります。投資額は5億円から6億円にのぼる見通しで、将来的な受注の増加に合わせてさらなる施設の拡張も視野に入れているというから驚きです。
事業の拡大に伴い、地域経済への貢献も期待されています。2020年07月までに、長崎県内での採用を現在より30名ほど上積みし、全260名体制へと強化する計画です。ネット上では「地方での雇用創出は素晴らしい」「航空機産業の盛り上がりを感じる」といった、製造業の活気に対する好意的な声が多く寄せられており、注目度の高さが伺えます。
一貫生産体制の構築で目指す「事業の柱」への成長
2006年に長崎へ進出して以来、同工場ではエンジンの回転翼である「ブレード」や機体構造などの製造に専念してきました。しかし、今後は単なる部品製造にとどまらず、それらを組み上げる「アッセンブリー(組み立て)」工程までをカバーします。さらに、完成した部品に傷や内部欠陥がないかを壊さずに調べる「非破壊検査」も実施し、品質保証の体制を万全に整える予定です。
これまで本社工場で限定的に行っていた組み立て機能を、長崎の地へ集約させる決断を下した点に、同社の強い覚悟が感じられます。小林正樹副社長が「長崎を拠点とした組み立て事業を、会社の新たな柱へと育て上げたい」と力強く語るように、この再編は単なる効率化ではなく、将来を見据えた攻めの布陣といえるでしょう。
個人的な見解として、製造から組み立て、検査までをワンストップで手掛ける垂直統合型のモデルは、厳しい品質管理が求められる航空業界において最強の武器になると確信しています。長崎工場の売上高を、2019年07月期の23億円から、2023年07月期には40億円まで引き上げるという野心的な目標も、この盤石な体制があれば決して夢ではないはずです。
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