自分自身の理想を形にするDIY(Do It Yourself)が、今まさに進化を遂げています。これまでは一人で黙々と作業するイメージが強かった日曜大工ですが、2019年12月28日現在の潮流は「共有」と「協力」です。
各地で広がりを見せているのは、初心者でも気軽に参加できるワークショップ型のスタイルです。SNSでも「仲間ができる」「教え合えるのが心強い」とポジティブな反響を呼んでおり、孤独な作業からコミュニティ形成の場へとその役割を変えています。
プロの技術をシェア!初心者でも安心のサポート体制
東京・世田谷区の二子玉川にある「tukuriba」は、そんな新しい波を象徴する体験型DIYショップです。店内には扱いやすい木材やおしゃれな壁紙が所狭しと並び、工具の無料レンタルも可能という至れり尽くせりの環境が整っています。
2019年12月5日に開催された電動ドリルの講座では、男女6名が真剣な表情で木工に挑みました。不慣れな工具に苦戦する場面も見られましたが、講師だけでなく隣の参加者同士が自然と手を貸し合う光景が印象的で、会場は温かい熱気に包まれていました。
子育てを終えた世代の女性を中心に、最近では男性の参加者も増えているようです。一人で悩むよりも、誰かと試行錯誤する時間は何物にも代えがたい充実感をもたらします。没頭した後の雑談タイムも、参加者にとって大きな魅力となっています。
受け継がれる工具と場所。地域を繋ぐDIY拠点
家族の思い出を地域に開放する動きも始まっています。東京都狛江市の「コマエベース」は、カフェとDIYスペースを融合させたユニークな施設です。オーナーが亡き父から受け継いだ大切な工具を、地域の人々のために役立てようと運営されています。
2019年7月に子ども向けイベントを開催したところ、大きな手応えを感じたといいます。現在は「やり方はわからないけれど挑戦してみたい」という声に応えるべく、参加者全員で施設の柵を作り替えるような、実践的な共同プロジェクトも企画中です。
これからは「DIT」!みんなで一緒に創り上げる喜び
さらに注目したいのが、DIYをさらに一歩進めた「DIT(Do It Together)」という概念です。これは「みんなで一緒に創る」ことを意味する造語で、神奈川県二宮町の「KUMIKI PROJECT」が提唱し、多くの共感を集めています。
2019年12月にはNPO法人のオフィスを舞台に、関係者やSNSで集まった有志が4日間かけてリノベーションを行いました。プロのように完璧ではなくても、自分たちの手で床や壁を塗り替えることで、その場所への愛着は驚くほど深まるものです。
私自身の考えとしても、モノが溢れる現代だからこそ、誰かと苦労を分かち合って作った「不揃いの完成品」に価値があると感じます。技術の習得以上に、作業を通じた人間関係の構築こそが、これからのDIYの真髄になっていくのではないでしょうか。
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