【鉱山開発の注目】DOWAホールディングスがメキシコの亜鉛鉱山権益を大幅増強!自山鉱比率2倍で収益力向上へ

非鉄金属分野で知られるDOWAホールディングスが、メキシコで展開する「ロス・ガトス亜鉛鉱山」の権益比率を大幅に引き上げると、2019年6月24日に公表いたしました。これは、同社の子会社であるDOWAメタルマインが、既存の30%の権益を48.5%へと拡大するという、非常に戦略的な一歩です。この決定は、同社の将来的な収益力強化に向けた強い意志を示すものと捉えられます。

今回の権益比率の変更は、ロス・ガトス鉱山の開発および操業を担う共同出資先の米国企業が、資金調達の目処が立たず遅延していたことが背景にございます。DOWAメタルマインは、この米国企業へ融資という形で資金を立て替えておりましたが、この融資の一部を資本金に振り替えることで、実質的な出資比率を高めることになったのです。公表された情報によれば、具体的な金額は非公開とされておりますが、この権益拡大により、2020年度には経常利益で数億円規模の増加が見込まれるという明るい展望が示されています。

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増資の経緯と将来的な影響

DOWAメタルマインが取得するのは、米国鉱山会社SSMRCが保有するロス・ガトス亜鉛鉱山権益70%のうち、18.5%分です。この手続きは2019年度上期中に完了する見込みです。SSMRCは複数の鉱山開発を手掛けている企業ですが、今回はこのロス・ガトス鉱山における資金調達に遅れが生じていたとのことで、DOWA側が支援する形での権益取得となりました。

ただし、SSMRCには今回の権益比率変更後から2021年6月までの期限付きで、DOWAメタルマインが取得した18.5%分を買い戻す権利が留保されています。SSMRCは資金調達の目処が付き次第、上乗せ金(プレミアム)をDOWAメタルマインに支払うことで、元の権益比率に戻す予定とされています。これは、DOWAホールディングスとしては短期的な収益貢献に期待しつつも、パートナー企業の資金状況回復も視野に入れた、柔軟な協調姿勢を示していると言えるでしょう。

ロス・ガトス鉱山は、2019年7月からいよいよ操業を開始する計画で、年間で約5万トンの「亜鉛精鉱」(あえんせいこう)を生産する見込みです。「亜鉛精鉱」とは、鉱山から採掘された亜鉛を含む鉱石から、不要な成分を取り除き、製錬しやすいように亜鉛の濃度を高めた中間製品のことを指します。DOWAメタルマインは、この生産される亜鉛精鉱の全量を独占的に引き取る権利を有しており、この動きが同社にとって非常に大きなメリットをもたらすのです。

この全量引き取りの権利と権益比率の拡大によって、DOWAホールディングスグループが保有する亜鉛原料のうち、自社が権益を持つ鉱山から調達できる「自山鉱比率」が、現状と比較して約2倍近くにまで増加する見通しです。自山鉱比率の向上は、外部の市場価格変動リスクの影響を受けにくくなり、原料の安定調達とコスト競争力の強化に直結します。これは、非鉄金属企業にとって経営の安定化と収益基盤の強化に欠かせない、極めて重要な戦略であります。

DOWAホールディングスが調達する亜鉛精鉱は、主にめっき用途、すなわち鉄の表面を亜鉛の薄い膜で覆い、錆びを防ぐ技術に使われることが多く、鉄鋼会社を中心に販売される計画です。この一連の動きは、SNS上でも「資源確保に積極的だ」「安定的な原料調達は強い」など、DOWAホールディングスの先見性を評価する声が多く見受けられ、市場の注目度も高まっていると言えるでしょう。資源の安定供給が企業の生命線となる現代において、今回のメキシコ鉱山権益の増強は、DOWAホールディングスが将来の成長に向けて大きな一手を打った証拠だと考えられます。

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