日本中が沸いたあの熱狂が、再び大阪の地に帰ってきます。政府は2019年12月20日、2025年に開催予定の「大阪・関西万博」について、会期を2025年4月13日から10月13日までとする登録申請書を閣議決定しました。当初の計画よりも20日間前倒ししてスタートを切るという、ファンには嬉しいサプライズが発表されたのです。
このスケジュール変更には、来場者の安全を第一に考える事務局の深い配慮が隠されています。当初予定していた5月の大型連休に開幕が重なると、会場が極度の混雑に見舞われる可能性がありました。混雑を分散させ、誰もがゆったりと展示を楽しめる環境を整えるために、あえて4月中旬という春の穏やかな時期が選ばれたのでしょう。
SNS上では、この閣議決定を受けて「春休み明けの楽しみが増えた」「150カ国も集まるなんて想像がつかない」といった期待の声が次々と上がっています。1970年の伝説的な大阪万博を知る世代からは懐かしむ声が、そして若者世代からは「未来社会」への純粋な好奇心が寄せられており、まさに世代を超えた注目度の高さが伺えます。
今回、国が提出する「登録申請書」とは、博覧会国際事務局(BIE)に対し、開催の正式なルールや計画を認めてもらうための重要な書類です。2020年6月の総会でこれが承認されることにより、いよいよ世界各国への公式な招待状が送られることになります。世界を日本へ招くための、いわば「国際的な契約」の第一歩と言えるでしょう。
経済効果2兆円!夢洲から発信される「いのち」のメッセージ
今回の万博の舞台となるのは、大阪湾に浮かぶ人工島「夢洲(ゆめしま)」です。約155ヘクタールという広大な敷地を使い、「いのち輝く未来社会のデザイン」という深遠なテーマが掲げられました。これは単なる技術展示にとどまらず、私たちがどう生きるべきか、命のあり方を世界に問いかける野心的な試みと言えます。
政府はこのビッグプロジェクトを、2020年の東京五輪に続く日本の成長エンジンと位置づけています。想定される来場者は約2800万人、経済波及効果は約2兆円という驚くべき数字が並びました。少子高齢化や環境問題など、人類共通の課題を解決する「実験場」として、日本が世界をリードする絶好の機会になるはずです。
会場建設費として1250億円が見込まれており、国、自治体、そして経済界が手を取り合ってこの巨額の資金を分担します。三井住友フィナンシャルグループの国部毅会長が財務の舵取りを担うことも決まり、2019年度内には本格的な資金調達が始まります。官民が一体となった「オールジャパン」の体制が着実に整いつつあります。
個人的な視点として、私はこの万博が「最新技術を見せる場」だけで終わってほしくないと考えています。夢洲という新しい土地で、世界中の人々が対話し、価値観を共有することこそが真の財産になるはずです。2020年のドバイ万博での誘致活動も含め、これから始まる世界中を巻き込んだ壮大な物語を、私たちは目撃することになるでしょう。
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