これからの時代を担う若者たちの仕事に対する価値観が、今まさに大きな転換期を迎えているようです。2020年1月9日に発表された民間調査の結果によると、これから社会へ羽ばたく大学生や大学院生のうち、最初に就職した会社で定年まで働き続けたいと考えている人は56.3%にとどまりました。かつて当たり前とされていた「1つの会社に骨を埋める」という働き方は、現在の就活生にとって唯一の正解ではなくなっているのかもしれません。
ネット上でもこの結果は大きな話題を呼んでおり、SNSでは「今の時代、1つの会社にしがみつく方がリスク」「自分の市場価値を高めたいという若者の姿勢は健全だ」といった前向きな意見が相次いでいます。その一方で、「新卒の段階から転職を前提にしなければならないのは、社会の安定性が失われている証拠だ」と不安視する声も上がっていました。多様な視点から、これからの雇用形態に対する関心の高さがうかがえます。
キャリアアップを見据えて戦略的に動く現代の就活生たち
人材派遣大手のパソナグループに属するパソナ総合研究所が、2019年9月から2019年10月にかけてインターネット上で実施した調査には、407人の学生が回答しました。定年まで同じ会社で働くことを希望しない43.5%の学生に対してその理由を尋ねたところ、最も多かった回答は「就職を通じて自身のスキルを高め、ステップアップしたい」という前向きな動機で、実に87.0%に達しています。
さらに、42.4%の学生が「日本の終身雇用制度はいずれ維持できなくなる」と回答しており、28.8%が「1つの企業に依存したくない」という意思を示しました。かつて日本型雇用の象徴であった終身雇用とは、企業が労働者を定年まで雇い続ける仕組みのことですが、経済のグローバル化や変化の激しい現代において、学生たちはその崩壊を冷静に見つめているのでしょう。
自立した個の時代へ!変化を恐れない若者たちへの期待
これ以外にも、「将来的に起業へ挑戦したい」という人が17.5%、「特定の会社にいるだけでは専門スキルを身に付ける機会が得られない」と懸念する人が16.4%存在しました。こうしたデータからは、会社に自分の人生を委ねるのではなく、自らの力でキャリアを切り拓こうとする強い自立心が伝わってきます。変化の激しい現代を生き抜くために、非常に頼もしいマインドセットではないでしょうか。
企業側も、ただ従順な人材を囲い込むのではなく、優秀な若者が「ここで働きたい」と思えるような、魅力的な成長環境や明確な評価制度を用意することが求められます。会社と個人が対等なパートナーとして高め合う関係性こそが、これからの日本経済を活性化させる鍵になるはずです。就活生のみなさんには、企業のネームバリューだけに惑わされず、自己成長につながる道を選び取ってほしいと願っています。
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