誰もが1着は持っているお馴染みのブランド「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングが、地球の未来を守るためのエコロジーな経営を一段とスピードアップさせています。2020年11月までに温暖化ガス削減に向けた具体的な中長期計画を発表する予定となっており、単に店舗だけでなく、素材の開発から縫製工場に至るまでの「サプライチェーン」、つまり製品が消費者に届くまでの全供給ルートを一丸となって見直す構えです。年間13億点もの衣類を世に送り出す巨大企業だからこそ、社会的責任を果たそうという強い決意が伺えます。
この取り組みは、世界の平均気温上昇を産業革命前と比べて1.5度以内に抑えるという国際的な環境ルール「パリ協定」に深く連動しています。同社は科学的根拠に基づいた二酸化炭素削減を目指す「SBT(Science Based Targets)」の認定を受ける方針を固めました。この目標を達成するためには、毎年4.2パーセントもの二酸化炭素を減らす必要があると試算されており、企業にとっては非常に大きな挑戦となります。しかし、環境活動家であるグレタ・トゥンベリさんの活動を筆頭に、若い世代を中心としてエコへの関心は世界中で急速に高まっています。
SNS上でもこのニュースは大きな話題を集めており、「身近なユニクロが本格的にエコに舵を切るのは嬉しい」「安さだけでなく、これからは環境に配慮しているブランドを選びたい」といった、好意的な意見や期待の声が数多く寄せられています。持続可能な社会を意味する「サステイナビリティ」への配慮は、現代の企業が生き残るための必須条件と言えるでしょう。ユニクロがこれまで進めてきたLED照明による省エネ活動から、さらに踏み込んだ2030年以降の未来を見据えた大改革がいよいよ始まろうとしています。
今回の戦略で特に注目したいのが、自然の力を利用する「再生可能エネルギー」の本格的な導入です。実は衣類が作られる過程において、店舗よりも工場のほうがはるかに多くの温室効果ガスを排出し、水の使用量や化学物質の発生も多くなります。そこでファーストリテイリングは、現地の生産工場と手を結び、屋根への太陽光パネル設置や最新設備の導入を進める計画です。こうしたサプライチェーン全体を巻き込んだ徹底的なクリーン化へのアプローチは、アパレル業界の未来を変える画期的な一歩になるはずです。
さらに、私たちが実際に手にする商品にも劇的な変化が訪れます。2020年の春夏シーズン向け商品として、回収されたペットボトルから作られた再生ポリエステル素材の衣料品が、いよいよ一般向けに初めて発売されることになりました。ウールや綿についても順次リサイクル素材への切り替えが進められる予定です。ユニクロの最大の強みである「大量生産」を活かすことで、地球に優しい衣類が驚くほど手頃な価格で手に入るようになります。これなら、誰もが無理なく環境保護に参加することができますね。
こうした取り組みを確かなものにするため、柳井正会長兼社長は「環境会計」を本格的に取り入れる意向を明らかにしました。これは、綿1キログラムを生産する際にどれだけの水や二酸化炭素が使われたかを細かくデータ化し、目に見える形で環境への負荷を測定する先進的な仕組みです。世界的な有名ブランドが数値化を競う中、ユニクロも独自の基準で透明性の高い経営を目指します。世界へ出店を続ける同社が、人権や労働環境を守りながら、地球に愛される真のグローバル企業へと進化していく姿をこれからも応援していきたいものです。
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