ゴールドウインが仕掛けるスポーツアパレル新時代!東京五輪を追い風に「にわかファン」を虜にするブランド戦略とは?

スポーツ界がかつてない熱気に包まれています。ラグビーW杯の熱狂冷めやらぬ中、いよいよ2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を迎える2020年01月13日現在、スポーツビジネスは大きな転換期を迎えました。株式会社ゴールドウインの西田明男社長は、このゴールデンイヤーを単なる一過性のブームで終わらせない強い決意を語っています。SNS上でも「ノースフェイスの五輪ウエアが楽しみ」「スポーツと街着の融合が格好いい」といった期待の声が数多く寄せられており、世間の注目度は最高潮に達していると言えるでしょう。

近年、健康志向の定着やライフスタイルの変化により、日常生活にスポーツウエアを取り入れる「スポーツミックス」と呼ばれるファッションが持続的なトレンドとなっています。ワークマンの本格参入やスノーピークの多彩なアプローチなど、アウトドア市場の競争は激化する一方です。しかし西田社長は、こうした活況を市場全体の成長を促す追い風として前向きに捉えています。多様な企業が競い合うことで市場のパイが広がり、本物志向のブランドがさらに輝きを放つと確信しているようです。

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技術力でパラスポーツを支援!未来を紡ぐ研究開発の裏側

同社は「ザ・ノース・フェイス」によるスポーツクライミングのサポートや、「スピード」での競泳など、多様な競技へのウエア提供を行っています。さらに注力しているのがパラスポーツへの支援です。西田社長は「未知の部分が多い」としつつも、選手との綿密な対話を通じて要望を形にしていると明かしました。2016年に新設された富山県の研究所では、最高峰のパフォーマンスを引き出すウエア開発が日夜進められています。目先の費用対効果に捉われず、未来の技術蓄積に挑む企業の姿勢には深い感銘を覚えます。

ラグビーW杯で特需に沸いた「カンタベリー」ブランドの次なる一手も鮮烈です。東京五輪の7人制ラグビーや、車いすラグビー日本代表へのジャージー提供を控え、西田社長は「にわかファン」の定着を狙っています。2021年03月期には一時的な反動減を見込むものの、翌年2022年03月期には再びV字回復を果たす緻密な計画を立案済みです。一時の流行で終わらせない継続的なマーケティング投資を行うことで、競技のファンをブランドの熱狂的な支持者へと昇華させる戦略が伺えます。

女性層の開拓と危機感がもたらす「強くて早くてきれいな会社」への変革

激戦のアウトドア界を勝ち抜く強みとして、西田社長は「一気通貫」のビジネスモデルを挙げました。ブランドを自ら育て上げ、最終的に顧客の手元へ届けるもの作りの精神こそが、仲介のみを行う競合他社との決定的な差別化要素になります。和服から洋服へと時代が移り変わっても、本当に価値のある衣服が生き残ってきた歴史がそれを証明しています。時代の荒波に選別される側ではなく、常に選ばれ続ける側であり続けるための確固たるアイデンティティが、同社の製品には脈々と息づいているのです。

現在、ゴールドウインが新たなターゲットとして照準を合わせているのが女性顧客へのアプローチです。前年2019年にはマタニティ向け商品を展開し、市場から大きな手応えを得ました。かつては男性が6割を占めていた顧客層も、現在は女性や子ども向け製品が急速に売上を伸ばしています。足元の業績がどれほど堅調であっても、「明日何が起こるか分からない」という危機感を社長自らが発信し続ける姿勢は、変化の激しい現代において最も重要であり、同社がさらに進化する原動力になるはずです。

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