和菓子の味方!2019年産小豆は収穫増で価格1割下落も油断禁物?気になる今後の流通トレンドとSNSの反応

お正月の Articles や日々のちょっとしたご褒美に欠かせないお餅やあんこ。その主役である小豆の市場に、今大きな変化が訪れています。2019年産の国産小豆は、主要な生産地である北海道での収穫量が無事に回復したことを受け、東京の流通価格が1割ほど値下がりしました。あんこファンにとっては嬉しいニュースに見えますが、実は手放しでは喜べない複雑な台所事情が隠されているようです。

具体的な数字を見てみると、2019年11月時点で東京の豆商社が問屋などへ卸す流通価格は、30キログラム当たり1万8500円が中心となっています。これは同年10月と比較すると2500円、率にして12%もの下落を記録しました。年が明けた2020年1月現在もこの水準での取引が続いており、ひとまず高騰のピークは越えたと言えるでしょう。

ネット上のSNSでもこのニュースは話題を集めており、「あんこスイーツが安くなるかも」「大好きな和菓子をたくさん食べたい」といった期待の声が続々と上がっています。その一方で、「価格は下がっても品質にバラつきがあるなら、老舗の和菓子屋さんは職人の技術でカバーするのかな」といった、仕上がりのムラを心配する鋭い意見も見られました。

ここで少し専門用語の解説を挟みましょう。ニュースで耳にする「流通価格」とは、生産者から消費者に届くまでの途中の段階、つまり商社や問屋の間で売買される卸売価格のことを指します。私たちがスーパーで目にする小売価格とは異なり、市場の需給バランスがダイレクトに反映されるため、今後の物価を占う重要な指標となる数字なのです。

実は、前年にあたる2018年は北海道の深刻な不作が原因で、市場の小豆が極端に不足していました。当時の取引価格はなんと15年ぶりの高値を記録するほど高騰し、それに引きずられるように中国産やカナダ産といった外国産の価格も跳ね上がっていたのです。その厳しい状況から比べれば、今回の価格下落は一歩前進したと捉えられます。

また、国産だけでなく中国産の小豆も値下がりへと転じました。東京での取引価格は2019年11月に60キログラム当たり2000円下がり、1万8000円前後が中心となっています。これには「輸入枠」の追加、すなわち国が認める外国産農産物の受け入れ数量が増えたことで、海外からの流通量がさらに拡大する見通しが立ったことが影響しています。

価格が下がったとはいえ、過去の平均的な水準と比較すると、現在の小豆価格は依然として「高値圏」を維持したままです。贈答用の高級和菓子の売れ行きが伸び悩む一方で、自宅で楽しむ家庭用や手土産用の需要は根強い人気を誇っています。だからこそ、和菓子メーカーや専門店にとって、原材料費の負担は今もなお大きな課題です。

ここで私の意見を述べさせていただければ、原材料が高止まりしているからといって安易に製品へ価格転嫁することは、せっかくの堅調な消費を冷え込ませるリスクを孕んでいます。しかし、品質にムラがある中で美味しい和菓子を提供し続ける職人たちの努力には、相応の対価が支払われるべきです。単なる値下げ競争ではなく、価値に見合った適正な価格設定が求められます。

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