1995年1月17日に発生し、多くの尊い命が失われた阪神淡路大震災から、2020年1月17日で四半世紀となる25年を迎えました。節目となったこの日、神戸市中央区にある兵庫県公館では「1・17のつどい―阪神大震災25年追悼式典」が厳かに執り行われています。式典には秋篠宮ご夫妻がご臨席され、犠牲となった方々へ深い哀悼の意を捧げられました。
秋篠宮さまは式典のお言葉の中で、大災害の記憶や経験を風化させず、次の世代へしっかりと引き継いでいく重要性を強く訴えられました。過去の教訓を活かした安全な街づくりが進むこと、そしてその貴重な知見が日本国内にとどまらず世界中へ共有されることを願う、温かくも力強いメッセージを発信されています。
また同日には、天皇ご一家や上皇ご夫妻もそれぞれの御所において、震災が発生した時刻に合わせて静かに黙とうを捧げられたことが宮内庁より発表されました。皇室全体が兵庫の地に寄り添い、被災地の復興とこれからの安全を願うお気持ちは、今も変わらず深く息づいているといえるでしょう。
SNS上ではこの式典の様子を受け、「もう25年も経ったのか」「震災を知らない若い世代にこそ、この教訓を伝えていく義務がある」といった、当時の記憶を振り返る声が相次いでいます。また、秋篠宮さまのお言葉に対して「防災意識を再確認する素晴らしいきっかけになった」と、身を引き締める投稿も多く見られました。
ここで言及されている「知見(ちけん)」とは、実際に目で見て経験することによって得られた、防災や減災に役立つ深い知識や判断力のことです。私たちは単に悲しい過去として震災を捉えるのではなく、当時の経験から導き出された避難方法や都市の補強技術といった「生きた知見」を、未来の命を守るために学び続ける必要があります。
筆者は、この25年という歳月は決して風化の言い訳にしてはならないと感じます。災害はいつどこで起こるか分からず、だからこそ「助け合いの精神」と「正しい防災知識の継承」が不可欠です。皇室の祈りとともに、私たち一人ひとりが日頃の備えを見つめ直し、安全な地域社会を共につくり上げていく決意を新たにしたいものです。
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