呼子の名物がイカからサバへ!?極上の脂がとろける「唐津Qサバ」の魅力と完全養殖の裏側に迫る!

佐賀県唐津市の呼子といえば、透明に透き通った「イカの活造り」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし今、この地でイカに続く新たな特産品として、驚きのサバが注目を集めています。その名も「唐津Qサバ」です。丸々と太ったこのサバは、これまでの常識を覆すほどの極上の脂乗りを誇り、新たなグルメの主役として観光客を魅了しています。

一般的な天然サバの脂肪率は10%未満と言われていますが、なんと唐津Qサバの平均脂肪率は20%以上を記録しています。この驚異的な数値が、一口食べた瞬間に違いとなって現れるのです。実際に刺し身で味わうと、弾力のあるプリプリとした食感の後に、口いっぱいに甘い脂がじんわりと溶け出してきます。SNSでも「サバの概念が変わる美味しさ」「脂が甘くて感動した」と、絶賛の声が溢れていました。

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老舗旅館で味わう究極の活き造り

呼子の老舗旅館「大望閣」では、宿泊客や日帰り温泉の利用客に「唐津Qサバの活き造り」を提供し、大変な評判を呼んでいます。生け簀から揚げたばかりのサバを、職人が見事な手際で花びらのように美しく盛り付けていく光景は圧巻です。海が近く、伝統的なイカの活き造り技術が根付く呼子だからこそ実現した贅沢な逸品と言えるでしょう。温かいご飯にのせて食べれば、まさに至福の瞬間が訪れます。

この画期的なサバは、唐津市と九州大学の共同研究によって誕生しました。背景には、近年のイカの漁獲量が不安定になっているという深刻な問題があります。そこで、夏に旬を迎えるイカに対して、冬の時期に強みを発揮できる第2の柱としてサバの育成が計画されました。ここで導入されたのが、人工ふ化させた親魚から次の世代を育てる「完全養殖」という最先端の技術です。

デリケートなサバを育てる情熱の物語

完全養殖は非常に難易度が高く、量産化の先例はありませんでした。実はサバは非常に神経質な性格の魚です。水槽を少し小突いたり、室内の電気をつけたりしただけでも、驚いて跳びはねてしまうほどデリケートで、共食いの問題にも悩まされました。しかし、赤潮や台風といった数々の試練を乗り越え、2014年に待望の初出荷を達成したのです。

その後も市や研究者、漁業者が一丸となって対策を続け、ついに安定供給の軌道に乗せました。2019年10月から2020年6月にかけてのシーズンには、前年度の1.5倍となる3万匹の出荷を見込んでいます。現在は唐津市内だけでなく、東京や福岡などの飲食店でも提供中です。さらに2019年からは香港への空輸による輸出も開始され、現地の和食店で早くも評価を得ています。

名前に冠された「Q」には、品質(Quality)や究極、そして九州大学への敬意が込められています。豊かな玄界灘の恵みに加わった究極のサバは、地域の未来を照らす希望の星です。一過性のブームに終わらせず、この素晴らしい食文化を地域全体で守り育てていく姿勢こそが、これからの地方創生において極めて重要であると私は確信しています。

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