嫌な思い出のある日や退屈な時間を、丸ごとスキップできたら素敵だと思いませんか。そんなSFのような願いを、飛行機の国際線がもたらす「時差」を使って実現させる人々が注目を集めています。時間の流れは誰にとっても平等ですが、地球の回転に逆らうように移動すれば、特定の1日をカレンダーから消し去ることさえ可能なのです。SNS上でも「失恋の特効薬になりそう」「その発想はなかった」と驚きの声が上がっています。
大阪府に暮らす22歳の川島英子さん(仮名)は、かつての恋人の誕生日である2020年02月17日を、時差を利用してスキップする計画を立てています。別れた後も未練が残り、友人の一言をきっかけにロサンゼルスへの傷心旅行を決意しました。2020年02月16日の深夜に現地を発てば、17時間の時差がある日本に到着するのは2020年02月18日の朝になります。機内ではネットも繋がらないため、元カレのSNSを見て落ち込む心配もありません。
同じように時間を操る試みは、切ない冬のイベントでも行われています。大阪府に住む23歳の独身男性は、2019年のクリスマスを機上でやり過ごしました。彼は2019年12月25日にモスクワを出発し、2020年01月20日発信の取材に対して当時を振り返っています。ロシアと日本の間にある6時間の時差を味方につけることで、聖なる夜の孤独な時間を大幅に縮めることに成功しました。イルミネーションに彩られた街で惨めな思いをしないための、賢い防衛策と言えます。
働き方にも革命!時差がもたらす究極のタイムマネジメント
この時差の魔術は、プライベートの感情整理だけでなく、ビジネスの生産性を劇的に向上させる武器にもなります。東京都のIT企業に勤務する30歳の管大輔さんは、2019年09月からオランダへ移住しました。現地で午前4時に起床して業務を開始すると、8時間の時差がある日本ではちょうど正午にあたります。日本時間の午後8時まで働いても、オランダではまだお昼過ぎという、まるで魔法のようなスケジュールを実現させているのです。
ここで活用されているのが、業務を他人に引き継いで24時間稼働させる「フォロー・ザ・サン」という仕事のスタイルです。管さんの場合、オランダの午後が日本の深夜にあたるため、業務の連絡に邪魔されることがありません。日本にいた頃は深夜まで会議に追われ、体調を崩したこともあったそうです。しかし移住後は、仕事量が4倍、読書量が5倍になるほどの劇的な効率化を達成し、ストレスのない充実した日々を過ごしています。
こうした時間のハック術は、現代社会を賢く生き抜くための新しい知恵だと私は確信しています。カレンダーや時計の数字に縛られるのではなく、自ら主体となって時間をコントロールする姿勢は、多くの現代人が見習うべきライフスタイルです。失恋の傷を癒やすためであれ、仕事の効率化のためであれ、地球規模の仕組みを自分の味方につける。そんなダイナミックなタイムトラベルに、あなたも挑戦してみてはいかがでしょうか。
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