北海道を代表する冬のビッグイベントやウィンタースポーツに、いま未曾有の危機が訪れています。2020年1月22日現在、記録的な少雪が各地に深刻な影を落としているのです。札幌市では一時的にまとまった雪が降ったものの、積雪量は平年の7割にも満たない厳しい状況が続いています。イベント関係者やスキー場は、冬の主役である「雪」の確保に連日頭を抱える事態となりました。
SNS上でも「スキー場に雪がなさすぎて悲しい」「雪まつりが縮小されるなんて信じられない」といった悲痛な声が相多く寄せられています。四季の恵みが揺らぐ現状に、多くの人々が不安を募らせているようです。
冬の風物詩を襲う異変!さっぽろ雪まつりも異例の規模縮小へ
毎年300万人規模の観光客を魅了する「さっぽろ雪まつり」ですが、2020年は主要会場の1つである「つどーむ会場」の規模縮小という苦渋の決断を下しました。搬入する雪の量を当初の予定から2割以上も減らし、目玉である大滑り台もサイズを小さくして対応する方針です。今後の天候次第では、写真撮影用の雪壁といった人気アトラクションが中止になる恐れも出てきました。
ただ、メインの大通会場では例年通りの開催を目指し、5トントラック6000台分の雪を必死に運び込んで制作が進められています。また、2020年2月に開催を控える「小樽雪あかりの路」でも、関係者が他所からの雪の調達に奔走している状況です。
近郊のスキー場は営業制限!農業や小売りにも広がる死活問題
札幌中心部から近い人気のスキー場では、例年12月に行われるオープンが2020年1月4日までずれ込みました。1月中旬を過ぎても全コースを開放できず、稼働リフトを制限しながらリフト券を半額以下にして集客に腐心しています。ウィンタースポーツ界にとって、これほど雪に泣かされるシーズンは過去に例がありません。
さらに、この天候は一次産業にも暗い影を落としています。醸造用ブドウの産地では、雪の毛布が足りずにブドウの枝が凍死する危険性が高まっているのです。また、土壌が凍結することで秋まき小麦の生育に悪影響が出たり、春先の農業用水が不足したりする懸念も浮き彫りになっています。
ホームセンターなどの小売店でも、12月にかき入れ時を迎えるはずの除雪用品や長靴の売れ行きが完全にストップしました。2019年10月の消費増税による買い控えに追い打ちをかける形となり、経済的な損失は計り知れません。
編集部の視点:気候変動がもたらす冬の文化への警鐘
今回の事態は、単なる一過性の天候不順として片付けるべきではないと考えます。私たちが当たり前のように享受してきた北海道の美しい冬の文化や豊かな農業基盤が、地球規模の気候変動によっていかに脆く崩れ去ってしまうかを物語っているのではないでしょうか。
気象台の予報では、2020年2月中旬にかけても日本海側の降雪量は平年より少ない見込みです。今は一刻も早い恵みの雪を願いつつ、冬の観光や産業のあり方を根本から見つめ直す、重要な転換期に差し掛かっていると言えます。
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