新潟市に拠点を置くインターネット広告企業「リプロネクスト」が、東京電力ホールディングス柏崎刈羽原子力発電所向けに段ボール製のオリジナルVRゴーグルを製作したことが2020年1月23日に分かりました。このゴーグルはスマートフォンを装着するだけで、普段は立ち入ることができない発電所の内部をまるでその場にいるかのように見学できる画期的なツールです。東電はイベントなどで来場者に配布し、発電所の現在の様子をよりリアルに伝えるために活用していく方針を固めています。
今回納入されたのは、柏崎刈羽原発の公式キャラクターである「エコロン」の姿を模した愛らしいデザインのVRゴーグル1000個です。利用者は、本体の側面に印刷されている専用のQRコードを読み取ることで、簡単にVR(バーチャルリアリティ:仮想現実)の映像コンテンツにアクセスできます。このVR技術とは、コンピュータによって作り出された3次元の空間を、まるで現実の世界であるかのように体感できる最先端のデジタル技術のことです。
SNS上では「原発の内部を安全に疑似体験できるのは素晴らしい試み」「エコロンの形をしたゴーグルが可愛くて子供も喜びそう」といった好意的な反響が数多く寄せられています。リプロネクストはネット広告事業だけでなく、誰でも手軽に組み立てられる構造や、丸みを帯びた複雑な形状でも形にできる強みを活かしてオリジナルVRゴーグルの製作を手掛けており、その高い技術力が今回の採用に繋がったと言えるでしょう。
地域企業と最先端技術が織りなす情報発信の新たな可能性
筆者は、今回の取り組みが地域の広報活動や安全性の理解促進における極めて重要な転換点になると確信しています。原子力発電所という厳重な管理が必要な施設の内部を、身近な段ボールとスマートフォンで可視化する試みは、情報の透明性を高める上で非常に有効な手段です。地元のベンチャー企業が持つ優れたVR製造技術と大企業の広報ニーズが合致した素晴らしい事例であり、今後は観光や教育など多分野への応用も期待されるところです。
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