日本の化学業界を牽引する三菱ケミカルが、欧州市場での存在感をさらに高めるために大きな一手を打つことが判明いたしました。同社はドイツの炭素繊維複合材メーカーである「c-m-p社」を買収する方針を固め、業界内外から非常に高い注目を集めています。買収額は40億円程度になる見込みであり、2020年2月中には欧州のグループ会社を経由して手続きが完了する予定です。
今回の買収劇に対して、SNSでは「日本の技術力と欧州の市場が結びつくのは胸が熱い」「今後のモビリティ進化にどう影響するのか楽しみ」といった期待の声が多数寄せられています。さらに「地政学的なリスクを分散する意味でも、日米欧の3極体制ができるのは強い」という、経営戦略的な視点からの鋭い分析も見られました。
世界が注目する最先端材料「プリプレグ」とは?
今回、三菱ケミカルが目をつけたc-m-p社は、炭素繊維のシートに樹脂を染み込ませた「プリプレグ」と呼ばれる中間材料の製造に強みを持つ企業です。このプリプレグという素材は、いわば「軽くて強い」を体現した究極の次世代マテリアル(先端材料)になります。圧倒的な強度を持ちながらも驚くほど軽量であるため、燃費性能の向上が厳しく求められる現代の乗り物には欠かせない存在です。
c-m-p社の年間売上高は約1330万ユーロ、日本円にして約16億2000万円という確かな実績を誇っています。同社の製品は、自動車の足回りを支える重要なサスペンション部品に採用されているだけではありません。そればかりか、欧州の航空機大手であるエアバス社の航空機内装材としても使われており、その品質と安全性は折り紙付きだと言えるでしょう。
編集部が斬る!三菱ケミカルが描く世界戦略の未来図
今回の買収により、三菱ケミカルは日本とアメリカに加えて、ついに欧州にもプリプレグの生産拠点を確立することになります。この日米欧を網羅する3極体制の構築は、グローバルサプライチェーン(部品の調達から製造、販売までの一連のネットワーク)を強化する上で、極めて大きな意味を持つと私は考えています。
欧州は、環境規制の厳しさを背景に、自動車や航空機への先端材料の導入が世界で最も進んでいるエリアです。現地に製造拠点を持つことで、欧州の主要メーカーに対して迅速かつ密接な提案が可能になり、受注競争で圧倒的な優位に立てるでしょう。日本企業の技術が世界の空や道を支配する日は、そう遠くないかもしれません。
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