2020年01月24日、東京電力労働組合が今年の春季労使交渉、いわゆる「春闘(しゅんとう)」において、組合員の平均年収を3%引き上げるよう経営側に求める方針を固めました。春闘とは、労働組合が労働条件の維持や改善を求めて企業側と交渉する毎年恒例の重要なイベントです。今回はさらに、大学を卒業して新しく入社する社員の初任給を3800円底上げする要望も盛り込まれました。もしこの賃上げが実現すれば、2016年の春以来、実に4年ぶりの快挙となります。
かつて東京電力は、福島第一原子力発電所の事故という未曾有の事態を受け、全社一丸となって年収を20%も引き下げる苦渋の決断を下しました。しかしその後は、社員のモチベーション維持や優秀な人材を確保するため、段階的に給与水準を回復させてきた経緯があります。今回の要求は、これまでの耐え忍ぶ時期から一歩踏み出し、さらなる経営の安定と発展を目指す前向きなステップと言えるでしょう。この方針は、2020年02月中旬に開催される中央委員会で正式に決定される予定です。
このニュースに対し、SNS上では「インフラを支える現場の苦労を考えれば当然の権利だ」と応援する声が上がる一方で、「事故の処理が完全に終わっていない中での引き上げは時期尚早ではないか」といった厳しい意見も散見され、議論が白熱しています。私個人の意見としては、電力の安定供給という重い社会的責任を全うする社員への正当な評価は不可欠だと考えます。しかし、社会的な信頼をより確固たるものにするためには、経営側が世論に対して丁寧な説明を尽くす姿勢が求められるでしょう。
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