UAゼンセンが2020年春闘でベア2%基準を要求へ!パートも同水準で目指す賃上げと働き方改革の未来

労働者の生活を守る春の風物詩、春季労使交渉がいよいよ本格化します。流通や外食、繊維など私たちの生活に密着した幅広い産業の労働組合が結集する「UAゼンセン」は、2020年1月21日に今年の交渉方針案を明らかにしました。注目すべきは、基本給を一律で底上げするベースアップ、いわゆる「ベア」の要求水準です。彼らは2019年と同様に「2%基準」という明確な目標を掲げ、正社員の処遇改善を目指して経営側と交渉に臨む構えを見せています。

このベアという専門用語は、個人の成果に応じて給与が上がる定期昇給とは異なり、組合員全体の基本給の土台そのものを引き上げる仕組みを指します。UAゼンセンによる正社員へのベア要求は2014年から数えて7年連続となり、さらに2%の基準を打ち出すのは5年連続という一貫した姿勢です。2019年の春季交渉では2.03%、月額に換算すると5746円の増額で妥結に至った実績があり、今回もその流れを継続して労働者の生活水準を底上げしたいという強い意思が感じられます。

今回の要求方針における最大のハイライトは、パートタイムなどの非正規社員に対しても、正社員と同等である「2%水準」の改善を求めていく点でしょう。2019年の春は平均賃上げ率が2.55%、時給換算で約24.4円のプラスとなり、5年連続で過去最高を更新する輝かしい成果を収めました。SNS上でもこの方針に対して、「非正規の処遇が改善されるのは本当にありがたい」「物価も上がっているので、時給アップは死活問題」といった、期待に満ちた前向きな反響が数多く寄せられています。

2020年1月30日の取引中央委員会で正式決定されるこの方針は、単なる一組織の動きに留まりません。なぜなら、UAゼンセンは2019年9月24日時点で2333もの組合を傘下に収め、約180万人もの組合員を抱える国内最大の産業別労働組合だからです。この巨大組織が動くことは、日本の労働市場全体における格差是正や、深刻化する人手不足の解消に向けた強力な一石となるに違いありません。

編集部の視点として、今回の同一労働同一賃金を意識したアプローチは非常に大きな意義があると考えます。正社員と非正規社員の壁を取り払い、等しく賃上げを求める姿勢は、すべての働く人が報われる社会の実現に不可欠です。企業の業績を労働者へ還元し、消費の活性化へと繋げる好循環を生み出すためにも、経営側には単なるコスト削減ではなく、未来への投資としてこの要求に真摯に向き合うことを切に望みます。

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