世界を驚かせるプラネタリウム・クリエーターとして名高い大平貴之さんが、プライベートで全く異なるジャンルに熱中しているのをご存じでしょうか。驚くべきことに、2018年にはアメリカで小型飛行機の自家用操縦士免許を取得され、現在はさらに高度な計器飛行証明の獲得を目指して訓練を続けています。
計器飛行証明とは、雲の中や夜間といった視界が極めて悪い環境でも、機体の計器と管制官の指示だけを頼りに安全に飛行できる国家資格のことです。趣味でここまでの領域に達する大平さんの情熱には圧倒されますが、挑戦のきっかけは「趣味が仕事になってしまい、本当の趣味がなかった」という意外な気づきでした。
飛行機の操縦は、常に複数の状況に同時に気を配る必要があり、一つのことに熱中する大平さんにとっては、普段使わない脳の筋肉を鍛えるような感覚なのだそうです。このエピソードに対し、SNS上では「天才はリフレッシュの規模も桁違い」「現状に満足せず挑戦を続ける姿が格好いい」といった驚きと称賛の声が溢れています。
これほど多様な視点を持つ大平さんだからこそ、世界を魅了する素晴らしいプラネタリウムを生み出せるのではないでしょうか。自らの苦手分野にあえて飛び込み、それを「面白い」と感じられる圧倒的なポジティブさと飽くなき探求心こそが、クリエイターとして最も重要な資質であると確信させられます。
大空の操縦と会社経営に通じる「総合マネジメント」の真髄
大平さんは、操縦中に様々な要素へ同時に目配りするプロセスが、実はご自身の会社経営と深く結びついていると語っています。技術開発だけに偏るのではなく、人事や財務といった組織全体をバランスよく見渡す経営のあり方は、教官の「操縦は総合マネジメントだ」という言葉とも見事に合致したのです。
さらに大平さんの挑戦は空に留まらず、2011年頃からはボクシングジムにも通い、サンドバッグを叩いて汗を流しています。移転先の近くにあった元世界王者のジムを偶然訪れたことが縁で、憧れの漫画「あしたのジョー」のような本物の熱気に包まれた空間で心身を研ぎ澄ませているそうです。
仕事が多忙になるとジムに行けない日々が続き、体がウズウズしてくるというエピソードからは、ボクシングが生活に不可欠な活力源になっている様子が伝わります。大空の孤独な操縦と、己と向き合うリングでの孤独な闘いは、一見プラネタリウムとは無縁のようでありながら、彼の表現力を支えています。
多角的な視点を養うことで、これまでにない新しい星空の演出が生まれるのではないかという予感もあり、今後の展開から目が離せません。一流のプロフェッショナルが異なる分野で一流を目指す姿は、私たちビジネスパーソンにとっても、生き方や働き方を見直す大きな刺激とヒントを与えてくれます。
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