千葉市は2020年1月23日、災害に強いまちづくりを目指した総合的な政策パッケージを策定したと発表しました。この計画の最大の柱は、災害時の避難所となるすべての公民館や市立学校に、太陽光発電設備と「蓄電池」を整備することです。蓄電池とは、太陽光などで生み出した電気を貯めておき、必要な時に使えるようにする設備のことを指します。この画期的な取り組みに対して、SNS上では「避難所の環境が大きく改善されそうで安心した」「電気の心配が減るのは本当に心強い」といった、期待と安堵の声が数多く寄せられています。
今回の政策パッケージは全体で数十億円規模という非常に大規模な予算が投じられる予定で、太陽光発電などの設備は2022年度末までに順次導入される見込みです。さらに千葉市では、停電が発生した地域にある福祉施設や避難所に向けて、市民や協力企業が「EV車(電気自動車)」を活用して電力を届けるという、官民一体となったユニークな取り組みもスタートさせます。電気自動車を「移動する巨大なバッテリー」として活用するこのアイデアは、まさに現代のテクノロジーを活かした最先端の防災対策であると言えるでしょう。
また、今回の計画ではインフラの復旧スピードをあげるための画期的な体制も整備されます。具体的には、東京電力やNTT東日本と新たな協定を結び、電話線や電線に絡まってしまった倒木を、各社の立ち会いのもとで千葉市が迅速に処理できるようになります。これまでは、たとえ道路を塞ぐ倒木であっても市に処理権限がないことがネックとなり、復旧作業の大きな遅れにつながっていました。こうした行政の縦割りの弊害を打破し、民間企業と連携してスピーディーに対応できる仕組みを作ったことは、非常に実効性が高く評価すべき決断だと感じます。
千葉市がここまでの抜本的な対策に乗り出した背景には、2019年秋に相次いで上陸した2度の台風や、同年10月25日の大雨による甚大な被害があります。当時は市内で最大9万4600軒もの大規模な停電が発生したほか、携帯電話の電波が途絶して連絡が取れなくなる深刻な事態に陥りました。このような過去の苦い教訓をただの経験で終わらせず、具体的なインフラ強化へと繋げた千葉市の姿勢は、日本全国の自治体にとっても大きな模範となるはずです。住民の命と暮らしを守るための、一刻も早い設備の完成が待ち望まれます。
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