香川県高松市に拠点を置く不動産開発の穴吹興産を中心とした「あなぶきグループ」が、新たな一歩を踏み出しました。同グループは、外部の革新的な知見や技術を自社の資源と融合させる「オープンイノベーション」の動きを加速させています。その一環として、2020年1月下旬にスタートアップ企業などが斬新なビジネスプランを競い合う初の事業コンテストを高松市で開催したのです。今回の試みは、変化の激しい現代において非常に先進的な取り組みだと言えます。
このコンテストには約30名もの熱意ある起業家たちがエントリーし、厳しい選考を通過した14名が熱いプレゼンテーションを繰り広げました。提案された内容は多岐にわたり、あらゆるモノをインターネットでつなぐ「IoT(アイオーティー)」技術を民泊に導入するアイデアや、世界中で盛り上がりを見せるコンピューターゲームの対戦競技「eスポーツ」のイベント開催など、現代のトレンドを捉えた刺激的な企画が次々と飛び出しました。
SNS上でもこの取り組みは話題を集めており、「地方企業が最先端の技術を取り入れる姿勢は素晴らしい」「地域の活性化に繋がりそうでワクワクする」といった好意的な反響が寄せられています。特に注目を集めたのは、YouTubeを活用した動画事業を展開する瀬戸内サニーの大崎龍史社長による提案でした。大崎社長は、毎月の防災動画配信から将来的な防災商品開発への展開を見据え、マンションの避難訓練動画などでグループと連携できると力説したのです。
あなぶきグループの主軸であるマンション事業は30代以上が顧客の中心であるため、10代から20代の若年層へのブランド認知が課題となっていました。そのため、グループの担当者も動画配信が未来の顧客層へアプローチする有効な手段になり得ると強い関心を示しています。このように、自社にない視点を取り入れることで、既存のビジネスに新たな付加価値を生み出すオープンイノベーションは、これからの時代を生き抜く企業の必須戦略だと私は確信しています。
3月から実証事業が始動!地域に根差した多様な事業展開の未来
あなぶきグループは、今回提案された中から5件程度を厳選し、2020年3月から早くも実証事業を開始する計画を立てています。半年から1年をかけて事業化の可能性をじっくりと検証し、最終的な審議を行う予定です。このようなスピード感のある展開からは、単なるイベントで終わらせないという強い覚悟が感じられます。実は同グループには、託児所を併設したオフィス事業を共同展開するなど、これまでに他社と連携してきた確かな実績が存在します。
さらに、高松市や広島市に起業家が集うインキュベーション施設(起業支援施設)である「co-ba(コーバ)」を開設し、地元の才能を育てる土壌も整えてきました。不動産や介護、ホテルなど36社からなる多様な事業領域を持つグループだからこそ、外部の知恵を吸収したときの爆発力は計り知れません。人口減少に直面する四国を地盤としながらも、「もっと、わくわく!」というスローガンのもとで挑戦を続ける姿には、地方創生の大きな希望を感じずにはいられません。
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