スルガ銀行が創業家融資を全額回収!不正の温床となった企業風土と決別し完全関係解消へ

地方銀行の大手として知られるスルガ銀行が、長年の課題であった創業家との関係に大きな終止符を打ちました。同行は2020年02月14日、創業家やそのファミリー企業に対する融資をすべて回収したと発表したのです。シェアハウス投資などを巡る不正融資問題の背景には、創業家が長年君臨してきた独自の企業風土があったと指摘されていました。そのため、今回の完全な関係解消は、泥沼の不祥事から脱却し、健全な経営体制を取り戻すための極めて重要なステップであると言えます。

時計の針を少し戻すと、2019年09月30日の時点で創業家関連の融資残高は約433億円にものぼっていました。これほどの巨額な資金が身内に流れていた状況は、健全な金融機関のあり方として疑問視されても仕方がありません。そこで同行は2019年10月に創業家側と弁済合意書を締結し、2019年度中という期限を設けて融資の回収を急いでいました。そして今回、見事にその目標を達成し、創業家の影響力を完全に排除することに成功したわけです。

このニュースに対し、SNS上では「ようやく一歩前進した」「これで膿を出し切れたのか注視したい」といった、期待と厳しい視線が入り混じった反響が数多く寄せられています。長年培われた組織の体質を変えることは容易ではありませんが、ネットの声からも、この改革がどれほど注目されているかが分かります。同時に発表された2019年4月から12月期の決算では、創業家向け融資のために用意していた「貸倒引当金」134億円が全額取り崩されました。

ここで専門用語について少し触れておきましょう。今回の発表に出てくる「貸倒引当金(かしだおれひきあてきん)」とは、融資したお金が戻ってこないリスクに備えて、あらかじめ準備しておく「リザーブ金」のようなものです。今回は無事に全額を回収できたため、この心配用の資金が必要なくなり、全額を取り崩して利益の押し上げなどに回せるようになりました。この処理が行われた事実こそが、回収が完全に完了した何よりの証明となるのです。

編集部の視点として、今回の決断は評価されるべきですが、真の改革はここから始まると考えています。トップの交代や資金の回収という形式的な関係解消だけで、染み付いた不正の風土がすぐに消え去るわけではありません。今後は、地域社会や顧客からの信頼をどのように回復していくかという、地道な経営努力が求められるでしょう。新生スルガ銀行が、過去の過ちを教訓にどのような新しい価値を提供していくのか、今後の動向から目が離せません。

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