富山県高岡市の中心街に、若者やファミリー層の視線を集める画期的なスポットが誕生します。まちづくり会社である末広開発は、2020年2月7日にゲーム対戦競技「eスポーツ」事業へ本格的に参入することを明らかにしました。かつて地域の方々に親しまれ、2019年8月25日に惜しまれつつ閉店した「大和高岡店」が入居していたビル「御旅屋セリオ」が、その新たな挑戦の舞台に選ばれています。かつての百貨店跡地が、最先端のトレンド発信地へと生まれ変わるニュースに、地元住民からも期待の声が上がっているようです。
ネット上やSNSでもこの取り組みは大きな話題を呼んでおり、「高岡にeスポーツの拠点ができるなんて胸熱!」「買い物の場所から体験の場所へ変わるのは今の時代に合っている」といった好意的なコメントが多数寄せられていました。今回のプロジェクトでは、同ビルの6階にある約200平方メートルの広大なスペースを活用する予定です。末広開発は2400万円という巨額の資金を投じて、ゲームを快適に動かすための高性能パソコンや、臨場感あふれる試合を届けるためのネット配信機材を惜しみなく導入します。
この拠点では、今春を目標に富山県eスポーツ協会とタッグを組んだ熱い大会や、プレイヤー同士が絆を深める交流会が次々と開催される見込みです。そもそもeスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ」の略称で、コンピューターゲームをスポーツ競技として捉える文化を指します。身体の動かしやすさや年齢に関係なく、画面を通じて誰もが対等に競い合える点が最大の魅力と言えるでしょう。同社の菅野克志社長も、あらゆる世代が一緒に楽しめるこの競技の潜在的な需要の大きさに、強い手応えを感じています。
さらに、この施設が果たす役割はゲームの対戦だけに留まりません。2020年4月から小学校で必修化されるプログラミング教育を見据えて、奈良県の企業と手を結んだ子ども向けのプログラミング教室も開講されます。プログラミング教育とは、コンピューターに意図した処理を行わせるための指示を組み立てることで、論理的思考力を養う学習のことです。eスポーツという親しみやすい入り口から、次世代のITスキルを楽しく学べる環境が整うのは、子育て世代にとっても非常に心強い取り組みではないでしょうか。
これに呼応するように、高岡市も2020年2月7日に同ビルの活性化に向けた強力なバックアップ策を発表しました。現在は高岡市役所の本庁舎に置かれている産業振興部商業雇用課と観光交流課の2つの部署を、御旅屋セリオの5階へ順次移転させます。行政の主要拠点がビル内に移ることで、手続きに訪れる市民が増え、中心市街地の人流がさらに活性化することは間違いありません。官民が一体となってエリアの価値を高めようとする姿勢からは、街の未来を変えようという並々ならぬ覚悟が伝わってきます。
地方都市における百貨店の撤退は全国的な課題ですが、それを単なる空き店舗にせず、時代の最先端を行くデジタル拠点へ転換する今回の試みは実に見事です。ただのゲームセンターではなく、教育や行政機能と融合させることで、幅広い層が自然と集まる持続可能なコミュニティが生まれるでしょう。若者の流出を防ぎ、地域に新たな活力を吹き込むモデルケースとして、このeスポーツ拠点が富山県全体を盛り上げる存在になることを確信しています。これからの高岡の街の変化から、目が離せません。
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